篠原涼子とバカリズムがフジ4月新ドラマで初共演 イップスを抱えた絶不調なバディに
俳優の篠原涼子と、お笑い芸人のバカリズムが今年4月から始まるフジテレビ系新ドラマ『イップス』(金曜午後9時)で、ダブル主演を務めることが14日、発表された。2人が演者として共演するのは初となる。
ミステリー作家とエリート刑事によるミステリーコメディー
俳優の篠原涼子と、お笑い芸人のバカリズムが今年4月から始まるフジテレビ系新ドラマ『イップス』(金曜午後9時)で、ダブル主演を務めることが14日、発表された。2人が演者として共演するのは初となる。
イップスとは、心の葛藤により、筋肉や神経細胞、脳細胞にまで影響を及ぼし、「できていたことができなくなってしまう」心理的症状のこと。
本作は小説を“書けなくなってしまった”おしゃべりなベストセラーミステリー作家と、事件を“解けなくなった”自己評価高めのエリート刑事という互いにイップスを抱えた2人が、事件を解決していくミステリーコメディー。絶不調なバディがお互いを補い合い、小気味よい会話劇を繰り広げながらコミカルタッチに犯人を追い詰めていく。
完全オリジナルストーリーとなる本作は『古畑任三郎』(1994年ほか、フジテレビ系)などをほうふつとさせる倒叙式の構成となっており、多彩な顔ぶれとなる犯人には毎話豪華ゲストが登場する予定だ。
そして、今作でバディを組む篠原とバカリズムは、映画『ウェディング・ハイ』(2022年)では脚本家と主演としてクレジット共演していたが、演者同士としての共演は初。そんな2人がイップスを抱え、もがきながら、時には助け合いながら謎を解き明かしていく。初共演の絶不調コンビがどのような活躍を見せるのか。
今回篠原が演じる黒羽ミコは、ミステリー小説家という役どころ。デビュー作から3作連続でベストセラーを記録するも、現在はネタが思いつかず5年間新作が書けていない。その傍ら、持ち前の会話術と洞察力を武器にネット番組のコメンテーター業やコラム執筆をこなすも、そのせいで本業がさらに片手間になってしまっている。5年前に出した最新作の小説はSNS上で「トリックがダサい」とたたかれ、コメンテーター業でも「なんにでもクビつっこむんじゃねーよ」などとたたかれており、イライラが募る日々を送っている。新作の執筆に煮詰まり、執筆から逃げるために訪れたサウナで森野と出会う。
今作は脚本ではなく主演として参加するバカリズムが演じるのは、イップスが原因で捜査ができなくなってしまった警視庁捜査一課刑事・森野徹。かつてはエリートとして組織内でも一目置かれる存在だったが、とある出来事をきっかけに解けなくなってしまった。実はミコの作品の大ファンだったが、最新作の完成度が悪く、コメンテーター業ばかりで新作を出さないミコにいら立ちを募らせ「トリックがダサい」とSNSに書き込むなどアンチ化してしまった。刑事でありながら、ノモリというアカウントで日々ミコの小説についてアンチコメントをつぶやいている。
主演のオファーに篠原は「久しぶりのフジテレビドラマで緊張しているのですが、スタッフやキャストの皆さま、そしてバディとなるバカリズムさんの力をお借りしながら頑張りたいです」と意気込み。初共演のバカリズムについては「バカリズムさんってどんな感性を持っているんだろうとずっと気になっていて。今回は役者さんとしてご一緒させていただけるのですごく楽しみです!」と口にした。
一方のバカリズムは篠原について「篠原さんともご一緒したことはあるのですが、お会いするのは初めてなので緊張しています…。実際にお会いしてみて、久しぶりに“わ、芸能人だ…!”とすごく緊張してしまいました」と初対面時を述懐。撮影については「思った以上にせりふが多くて大変そうです…(笑)。初期段階の台本よりもかなり増えてしまって、何とか少なくならないかなって。言い回しなどいろいろ変化させながら演じられればと思っています。でもやっぱりせりふが長いので、2話以降はもう少し減らして下さい!(笑)」と懇願していた。