井手上漠、恋愛対象問われ「性別で判断することはない」 母の一言に涙した過去
モデルでタレントの井手上漠が11日午後11時放送のMBS・TBS系『情熱大陸』に出演する。「もっと可愛くなってやろう。もっともっと自分らしく生きてやろう」という井手上の生き方に迫る。
11日放送の『情熱大陸』に出演
モデルでタレントの井手上漠が11日午後11時放送のMBS・TBS系『情熱大陸』に出演する。「もっと可愛くなってやろう。もっともっと自分らしく生きてやろう」という井手上の生き方に迫る。
人口2000人の小さな島で生まれた男の子は、2歳の時にウエディングドレスを目にし、美しいもののトリコになった。リカちゃん人形やプリキュアをこよなく愛し、男友達とサッカーするより女の子とママごとをする方が楽しかった。次第に「ボクって変なのかな?」と思うようになり、周囲の目を気にし始め、“男の子らしく”振る舞おうとした。
しかし、自分を押し殺そうとする息子の胸の内を、母はすべて見通していた。「漠は恋愛対象、どっちなの?」。涙があふれ、何も言えなかった。母は「漠は漠のままでいいんだよ」と肯定してくれた。そこから、髪を伸ばし、オシャレに熱中していった。
15歳の時、「かわいすぎる男子高校生」として一躍注目を集め、モデル・タレントとして活動を開始。深い孤独と、自分を表現できる喜びの両方を知った井手上が発する言葉は、性に悩む若者だけでなく、性別を超え、年代を超え多くの人の心に響き始めている。
番組では、20歳から21歳になるまでの約8か月間を取材。モデルやドラマの仕事はもちろん、密かに美容専門学校に通う姿や古着屋巡りで垣間見た素顔、成人式で掘り起こしたタイムカプセルの中身まで……飾らない姿を追いかけた。
井手上は、2003年、島根県隠岐郡海士町生まれ。中学3年の時、「カラフル」と題した作文で「少年の主張 全国大会」に出場し、文部科学大臣賞を受賞。高校1年生の時、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でDDセルフプロデュース賞を受賞。高校卒業後に上京、芸能活動を本格化。ジェンダーレスファッションや美容品をプロデュース。性に関するトークショーやイベントへの出演多数。現在は、小説に初挑戦中。恋愛対象を問われると、「好きになる人を性別で判断することはない」とだけ話す。