元地下アイドル・鈴木梨恩さんがミスコン受賞「もう1度芸能界に」 同級生からの好奇の目に悩んだ過去

第5回目を迎えた昨年の「ミスユニバーシティ」では、静岡県代表の鈴木梨恩(すずき・りおん/19)さん(静岡英和学院大1年)がグランプリに輝いた。モデル、地下アイドルの活動も経験してきたが、ミスコンに応募するまでは自信が持てなかったという。現在はキャンパスライフをエンジョイしている鈴木さんに、「ミスコンを通して感じたこと」を聞いた。

ミスユニバーシティ2023グランプリの鈴木梨恩さん【写真:舛元清香】
ミスユニバーシティ2023グランプリの鈴木梨恩さん【写真:舛元清香】

ミスコングランプリ受賞者の「今」をリサーチ

 第5回目を迎えた昨年の「ミスユニバーシティ」では、静岡県代表の鈴木梨恩(すずき・りおん/19)さん(静岡英和学院大1年)がグランプリに輝いた。モデル、地下アイドルの活動も経験してきたが、ミスコンに応募するまでは自信が持てなかったという。現在はキャンパスライフをエンジョイしている鈴木さんに、「ミスコンを通して感じたこと」を聞いた。(取材・文=福嶋剛)

――大学生活について教えてください。

「現在、静岡英和学院大学1年生です。将来は誰とでもコミュニケーションを取れる大人になりたいと思い、現代コミュニケーション学科に通っています。美容、医療、ホテルなど興味のあることをいろいろと学びながら、毎日楽しく過ごしています」

――大学生活での楽しみは。

「お昼休みの学食です(笑)。静岡名物の黒はんぺんが乗っかったうどんとか、ご当地ならではのおいしい物がいっぱいあります。食べながら、友達とワイワイおしゃべりしていると『あっ』という間に授業の時間になっちゃうんです」

――ミスユニバーシティに応募した理由は。

「小学生の頃からモデルやアイドルグループで活動していました。高校生になって、私がタレントをしていることが学校中に広まってしまい、グループチャットを通して私のアイドル写真が拡散されたり、ちょっとバカにされるようなことがありました。それが嫌で芸能活動を辞めました。そのとき、相談に乗ってくれた顧問の先生から『ベストオブミスという大会があるから、挑戦してみたら?』とアドバイスをいただき、自分を変えるきっかけになればと思ってエントリーしました」

――自分を変えるきっかけとは。

「私は小さい頃からずっと容姿もスタイルも性格も全て自信が持てない子でした。両親の後押しもあってタレント活動をしていましたが、自分のことが好きじゃないので無理をして人前に出ていました。アイドルの頃も、ファンの方から『自信なさそう』と言われたこともありました。それで、『もっと自信が持てるような人に成長したい』と思いました」

――大会に出場した感想は。

「外見も内面も『人ってこんなに変われるんだ』と、大げさじゃなくて本当にビックリするくらい変わりました。地方大会に出ていたときはまだ自信がなかったのですが、静岡大会が終わった後、切磋琢磨してきたファイナリストたちと『一緒に頑張ってこれたね』と言い合って、みんなで号泣するくらい感動しました。でも、『SNSではきっと攻撃されるだろうな』と思っていたら、その反対で応援コメントがたくさん届いていました。学校にも内緒だったのですが、友達から『全国大会、頑張ってね』とコメントをもらい、『私みたいな人間にこんなにも応援してくれる人たちがいるんだ』と思って、一気に自信につながりました。それからは静岡のファイナリストの分まで頑張って、『絶対に静岡にグランプリを持って帰るぞ』という思いが強くなっていました」

「ミスコンで自信が持てた」と語った鈴木梨恩さん【写真:舛元清香】
「ミスコンで自信が持てた」と語った鈴木梨恩さん【写真:舛元清香】

「ミスコンで自信が持てた」寝顔自撮りも堂々アップ

――全国大会では見事にグランプリを獲得しました。

「本大会を前に自分を奮い立たせるため、『ミスユニバーシティの全国大会に出場するから応援してね』と周りの人たちに堂々と言いました。今まで恥ずかしがっていた自分がウソみたいです。でも、本番を迎えてウォーキング審査でステージに上がるタイミングを間違え、失敗してしまいました。その瞬間、『もうダメだ』って落ち込みましたが、ファイナルステージに進出できると分かり、もう1度『グランプリを絶対に獲る』と自分に言い聞かせました。そして、グランプリを獲った瞬間は『獲ったよ!』って静岡の事務局の方や家族に目線を送りました(笑)」

――大会前の自分に言葉を掛けてあげるとしたら

「『こんなに自信のなかった私だって、勇気を出せば変われるんだよ』と伝えてあげたいです」

――最近のマイブームは。

「大会中から『BeReal』というSNSアプリにハマっています。自信が持てるようになって自撮りをアップしていて、今まで絶対にやらなかった寝起きの恥ずかしい写真とかもアップしちゃいました。お散歩することも大好きです」

――鈴木さんの意外な一面とは。

「ゲラです(笑)。笑いのツボが浅いのですぐに笑っちゃいます」

――将来の夢は

「まだ具体的には考えていないのですが、今の自分でもう1度芸能界に挑戦してみたいです。ミスコンで鍛えたウォーキングでモデルをやってみたいですし、歌やお芝居も挑戦してみたいです」

□ミスユニバーシティ 「全国版ミスキャンパス」と銘打ち、全国の大学生、専門学校生の中から日本一を決める大会。「ミスユニバースジャパン」をはじめとする複数ミスコンテストの合同地方代表選考会「ベストオブミス」の予選から、各県大会を勝ち上がった学生のみで競う。全国の大学生、専門学生を対象に次世代のリーダーにふさわしい人物を選出。選考では、外見の美しさに加え、社会性や内面も重視される。コンテストのテーマは「今できること」。

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