『インテル・マイアミ』の来日会見、欠席相次ぐ…メッシが単独で登場 厳しい質問に真摯に回答

サッカー界のスター選手、リオネル・メッシが6日、都内で、自身が所属する米国のサッカークラブ『インテル・マイアミ』の来日記者会見に出席した。単独で出席し、自身の現状について説明した。

豪華なオーラを放ったリオネル・メッシ【写真:徳原隆元】
豪華なオーラを放ったリオネル・メッシ【写真:徳原隆元】

単独で壇上に…J1リーグ王者・ヴィッセル神戸とのプレシーズンマッチを予定

 サッカー界のスター選手、リオネル・メッシが6日、都内で、自身が所属する米国のサッカークラブ『インテル・マイアミ』の来日記者会見に出席した。単独で出席し、自身の現状について説明した。

 米国フロリダ州マイアミをホームタウンとし、米メジャーリーグサッカー(MLS)に所属する同クラブ。2018年に創設以来、初来日となった。今回、2023年シーズンのJ1リーグ王者・ヴィッセル神戸とのプレシーズンマッチを7日に東京・国立競技場で開催することを予定している。クラブの共同オーナーを務めるのは、元イングランド代表のデヴィット・ベッカム氏。一方で、この日の記者会見は欠席した。

 晴れ舞台がより一層華やいだ。2022年W杯カタール大会で優勝を果たしたアルゼンチン代表の英雄メッシ。チームカラーのピンク色のフーディー姿で登場した。

「本当に今回こうして日本に来ることができて、チームとしても個人としてもうれしいです。何度も来日したことありますが、ツアーは終盤なので、最後のいい試合を戦って帰りたいと思っています」とあいさつした。

 日本のファンに向けてもメッセージを口にした。「素晴らしい経験をチームスタッフやチームメイト、日本の人々と共有したいです。皆さんに楽しんでいただきたいです。もちろん結果を残して、(MLSの)リーグ戦初戦に向けて準備を整えていきたいです」と、試合への意気込みを示した。

 会場には海外メディアを含めて多くの報道陣が詰めかけ、質疑応答を実施。改めて日本の印象について、「何度かバルセロナやアルゼンチン代表と一緒に日本に来ています。毎回、日本の人からは温かく特別な形で出迎えてもらっています。この国に戻ってこられることをうれしく思っています」と語った。

 ヴィッセル神戸でプレー経験のある元スペイン代表のアンドレス・イニエスタとの交流について聞かれると、「ヴィッセル神戸はアンドレスがプレーしていたチームとして知っています。試合がどうなのか気になってニュースで見ていたりもしていました。(神戸は)直近のJリーグ王者で手強いことも分かっています。私たちにとって非常に大事な準備の機会でもあります。時差などの影響もありますが、明日の試合ではベストを尽くして、チームが成長を遂げられれば」。自身の練習への姿勢については「ベストを尽くして日々向上心を忘れることなく取り組むようにしています。競争心を常に持って戦ってきました」と明かした。

 海外記者から2つの鋭い質問が飛んだ。7日のヴィッセル神戸戦に試合出場ができそうかどうか、太ももの状態について。4日に香港で行われた親善試合で「プレー機会がなかったことで多くの人をがっかりさせたこと」について、どう受け止めているかという内容だ。

 メッシはやや長い時間を使い、落ち着いた口調で返答した。「2番目の質問からお答えしたいと思います。本当に運が悪かったと思います。サウジアラビアでの1試合目で内転筋に違和感を覚え、2試合目はその状態を見る意味合いもあって少し出場しました。MRIの結果、けがということではなかったですが、違和感が続いています。香港では多くの人々に集まっていただいたのですが、自分としてもプレーしたかったのですが、残念ながら難しかったです。こういうことはサッカーにはつきものです。どんな試合でも起こり得ることではありますが、本当に香港でのことは残念でした。次何らかの機会をまた設けて香港でプレーできればというふうに思っています。明日の試合に関しては、今日の午後の練習で改めて自分のコンディションを確認して、ここ数日に比べるとだいぶよくなっているので、まだ明日プレーできるかどうか分かりませんが、よくなっているという印象はあります」と答えた。

 チームはまさにスーパースター軍団と言えよう。2010年W杯南アフリカ大会でスペイン代表の初優勝に貢献したセルヒオ・ブスケツ、さらに、スペイン1部リーグ・バルセロナでも活躍したジョルディ・アルバ、ウルグアイ代表のストライカー、ルイス・スアレスらが所属している。

 なお同イベントにはセルヒオ・ブスケツ、アルバ、スアレスも登壇を予定していたが欠席した。

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