俳優の齋藤飛鳥が5日、都内で行われた『映画 マイホームヒーロー』（3月8日公開）の完成披露イベントに、主演の佐々木蔵之介、共演の高橋恭平（なにわ男子）、宮世琉弥、津田健次郎、木村多江、メガホンをとった青山貴洋監督とともに登壇した。

　2023年10?12月にMBS／TBSドラマイズム枠で放送されたドラマでは、どこにでもいる普通の父親が娘のDV彼氏を殺してしまう衝撃の場面から始まり、殺した彼氏が所属する半グレ組織から狙われる“命がけのだまし合い”を描き、視聴者からは次の放送を求める声が多数噴出。本作ではその7年後を舞台にした“完結編”が描かれる。

　佐々木が演じる主人公・鳥栖哲雄の娘で、今作では警察官になった鳥栖零花役を演じる齋藤は、警察として父の罪に迫っていくという役どころだが、どのような思いで同役を演じたか質問されると「私はあまりお芝居の細かなあれこれはわからないので、いただいた本を素直に受け取り、それを素直に演じるということに徹してやらせていただきました」と答え、「哲雄さんとの関係性や、家族との関係性も、私が素直に演じることでみなさんに7年経ったこととか、どんな空気が家族の中に流れているか感じ取ってもらえるかなと思ったので、私はすてきな脚本にただついていっただけで、特に何もしていないです……（笑）」とコメントすると、観客から「そんなことないよー！」と声が飛んだ。

　これに、佐々木は「そうですよねえ」と観客に賛同し、「めちゃくちゃ頑張ってはりましたよ。娘が優秀になってよかったと思いつつ、ドラマの中ではほっこりしていて安心していたんですけど、映画の中では（零花が警察官になったことで）ずっとヒリヒリしていました（笑）」と吐露した。

　また、MCから「お父さん、お母さん、親バカぶりを発揮して零花ちゃんをほめてもらっていいですか？」と声が飛ぶと、隠蔽工作を手伝う母・鳥栖歌仙役を演じる木村は「ほめるまでもない。本当にすてきだから、うちの零花ちゃん。親バカどころじゃなくて、本当にこの“齋藤飛鳥”、大好きになっちゃった。映画見て。本当にすごいの。とってもいいお芝居をしていて」と絶賛し、佐々木も「飛鳥ちゃんのシーンで泣いてたの」と明かすと、木村も「私も泣いちゃった」と告白。これに齋藤「えー、うれしい！」と喜びつつ、「ハードル上げすぎなんですけど大丈夫かな（笑）」と苦笑した。