声優の花江夏樹が2日、都内で行われた『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』の初日舞台あいさつに、声優の鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、岡本信彦とともに登壇した。

　2月2日から日本を皮切りに世界140以上の国と地域で順次上映される同ワールドツアー上映では、刀鍛冶の里を舞台に、炭治郎と上弦の肆・半天狗との激闘の決着と禰豆子の太陽克服を描いた『刀鍛冶の里編』第十一話の劇場初上映に加え、来たる鬼舞辻無惨との決戦に向けた柱稽古の開幕を描く『柱稽古編』の第一話が世界初公開となる。

　同会場に詰めかけた満員の観客と、ライブビューイングで207の映画館から見守る観客の前に登壇した竈門炭治郎役の花江は「初日をみなさんと迎えることができて本当に“よかったねぇ”という気持ちでいっぱいです」と『刀鍛冶の里編』第十一話で描かれた竈門禰豆子の初セリフ『よかったねぇ』を引用してあいさつし、同話が映画館で上映される点については「ありがとうという気持ちでいっぱいです。どの話も劇場で見たいなって思うようなクオリティで、まさに呼吸を感じるような上映なので、今年もありがとうございます」と喜んだ。

　また、同話では禰豆子が太陽を克服する感動のシーンが描かれているが、同シーンを演じた感想を求められた禰豆子役の鬼頭は「本当に“よかったねぇ”って思いました」と吐露しつつ、「先に言わないでください！」と花江にクレーム。これに花江は「兄だから」と反応すると、禰豆子のことが大好きな我妻善逸役の下野は「（竈門家の）長男だからって何をしてもいいわけじゃないんだぞ！」と声を荒らげ、花江から「（竈門家とは）1番関係ないので」と一蹴されると、下野は「お兄さん……。ありありだよ」と悲しそうな表情を浮かべた。

　改めて、同シーンについて鬼頭は「みなさんも楽しみにしていただろうし、とっても大事なシーンだったので、こうしてみなさんにお届けできてよかったなって思います」と声を弾ませ、同シーンを楽しみにしていたという花江は「ついに禰豆子がしゃべるってなって、どうやって禰豆子を演じてくれるんだろうってワクワクと感動がすごかったので、一緒に演じることができて楽しかったですし、炭治郎の気持ちを出しやすかったですね」とにっこり。鬼頭は「一瞬の時間だったけど、心の動きが忙しかったですね」と振り返った。