ジャニ性加害問題当事者の会・平本淳也前代表、勝利宣言&活動継続を明言「支援を続けていきます」

ジャニーズ性加害問題当事者の会の平本淳也前代表が2日、旧ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川元社長による性加害問題に関する新たな声明を発表した。平本氏はパニック障害などでの体調不良を理由に同会の代表を辞任したことを1日に発表していた。

平本淳也氏【写真:ENCOUNT編集部】
平本淳也氏【写真:ENCOUNT編集部】

体調不良を理由に同会の代表を辞任…新たな声明を発表

 ジャニーズ性加害問題当事者の会の平本淳也前代表が2日、旧ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川元社長による性加害問題に関する新たな声明を発表した。平本氏はパニック障害などでの体調不良を理由に同会の代表を辞任したことを1日に発表していた。

<以下、声明文>

 ジャニーズ性加害問題当事者の会という一つになった皆のチカラが何倍にも増幅して大きな魂(もの)となり、その歴史的な足跡にある実績と効果をもって紛れもない勝利(認定と謝罪)を手にすることに至りました。

 BBCから国連に日弁連まで独りでしたが、後に6回に及ぶ記者会見や国会通いの他、これまでに要請した文書は公開と非公開を合わせて数万字に及びます。僕が講じたあらゆる策は「ジャニーズ」を消滅させるまでに至りました。ついてきてくれた新旧メンバーはもちろん、ジャニーズ内外の被害者たちに誠心誠意向き合ってきた流れの渦中ではありますが、既にその多くが救済されたり、またその予定に進んでおり、御礼も沢山頂いています。

 一方ではまだ課題も残されていますが救済と補償に向けた道筋がたち、向かう方向はしっかりと導けたことが会としても最終的な目的であることに際し、昨年から考えていた代表辞任を早い段階で決めようと思ってはおりました。しかし、思いの外、蝕まれていた病状を放置して長引かせてしまった結果、否応にも限界を超えた状況下において、これ以上の重積を担えるだけの体力がないと判断した結果がこのタイミングです。

 フリーとなり少しばかりでも気持ちを楽に出来ることで、落ち着きを取り戻しながら、個人としても残された課題には取り組んで参りますし、皆の救済や補償についても支援を続けていきます。そして、会や僕を応援支援してくださった方々の熱き思いこそ大きな原動力となり、ジャニーズに限らず芸能界から社会の広い範囲で性加害の難しさから人権問題に至るまで新たなる意識をもって考えて頂けるキッカケとなり、加害のない、被害者が生まれない、人が人を救える世の中になってくれたらと願い続けて参ります。

 改めて皆様には御礼を申し上げます。ありがとうございます。

 元ジャニーズJr.の平本氏は1996年、著書『ジャニーズのすべて』で、ジャニー氏による性加害問題を告発した。昨年3月、英国のBBSが同問題を報じた流れで、元ジャニーズJr.のカウアン・オカモトらもジャニー氏からの性被害を訴える会見を実行。平本氏もあらためてメディアの取材に応じるなどし、同年年7月9日、ジャニーズ性加害問題当事者の会を決起し、代表に就任した。

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