格闘技イベント「ONE 165: スーパーレック vs. 武尊」（東京・有明アリーナ／ABEMA PPV ONLINE LIVEで国内独占生中継）が28日、行われた。第6試合に登場したゲイリー・トノン（32＝米国）はマーティン・ニューイェン（34＝オーストラリア／ベトナム）に1R・一本勝ち。日本円で741万円のボーナスを手にした。その使い道に会場がざわついた。

　ヘンゾ柔術の使い手であるトノンは、はじめに大雑把な打撃を見せ試合に入る。開始30秒で相手に組みつくと、裏投げのような形ですぐにテイクダウン。トップのマウントポジションを奪う。

　上からのグラウンドパンチを嫌がる相手が上半身を起こしたタイミングでトノンは右腕を相手の首に回し、バックポジションへ。足も四の字ロックを組み、完全にコントロール。ここから約2分をかけ、じりじりと相手を追い込んでいった。

　残り30秒、トノンの腕が完全に相手の顎の下に入る。あっという間にリアネイキッドチョークを極め、タップアウトを奪った。

　勝利後、トノンは「自分に自信がないわけではないですけど、1Rで極められるとは思わなかった。バックついてたときに一発もらいました。すごく痛かったです」とコメント。

　試合後すぐに741万円のフィニッシュボーナスも発表。トノンは「今すぐに日本のトイレを買います！　今すぐに！」と大興奮。さらに「そして日本に感謝。自分の国、アメリカを代表して日本で戦うのは夢のようでした。ありがとうございました」とリングの中から4方向に向かってしっかりとあいさつをした。