「これ以上は体を作れません」 魔裟斗、筋断裂の失意の武尊に「でもお前もっと強くなるぞ」
キックボクサーの武尊(32=日本)は28日、格闘技イベント「ONE 165: スーパーレック vs. 武尊」(東京・有明アリーナ)のメインで行われたフライ級キックボクシング世界タイトルマッチで王者スーパーレック・キアトモー9(タイ=28)と対戦。判定負けを喫した。試合直後、元K-1の魔裟斗が送った言葉が話題になっている。
武尊は涙「悔しいです……めっちゃ……」
キックボクサーの武尊(32=日本)は28日、格闘技イベント「ONE 165: スーパーレック vs. 武尊」(東京・有明アリーナ)のメインで行われたフライ級キックボクシング世界タイトルマッチで王者スーパーレック・キアトモー9(タイ=28)と対戦。判定負けを喫した。試合直後、元K-1の魔裟斗が送った言葉が話題になっている。
ONEデビュー戦の武尊は敗れはしたが5Rを戦い抜いた。15分間、歓声は1度も途切れることはなく、会場はまるで揺れているかのようだった。
スーパーレックの重たく的確なローキックに1Rから嫌がっていた。執拗に攻められた左足は2Rから紫色に変色。試合後には自分ひとりで歩けず、車いす状態になっていた。翌日には太腿の筋断裂と診断されたことを明かしている。
ONE Championship Japanの公式YouTubeチャンネルに30日、映像が公開された。魔裟斗は試合後、車いすに乗る武尊のもとへ。「最高の試合だったよ」と声をかける。
一方の武尊は「いまできる限界があれですね」と苦笑いするが、魔裟斗は「でも、お前、もっと強くなるぞ。俺は分かるよ。いまからマイナスにするんだよ。あと、5R、ローキック効くの分かるだろ? ここを次は蹴らせないって勉強になった。絶対強くなる」と力強く語る。
さらに「いまプラスプラスにしてるから限界だと思うけど、ここからマイナスにしていくと強くなる。大丈夫。とりあえずゆっくりしてね。でも最高だったよ、試合は。めちゃくちゃ面白かったよ。めっちゃ面白かったよ! 超燃えたよ。あの3R(のボディーラッシュ)、めっちゃ効いてたからね。まだ強くなるよ」と励ました。
笑顔だった武尊は「悔しいです……めっちゃ……」と涙していた。