ローブローに髪の毛掴みの反則行為 惜敗の箕輪ひろばが審判に不信感「ちょっと意味が分からない」
第1試合では同級3位の箕輪ひろば(25=総合格闘技道場STF)が2位のグスタボ・バラート(36=キューバ)にスプリットの判定負けを喫した。
テイクダウンディフェンスが光る
格闘技イベント「ONE 165: スーパーレック vs. 武尊」(1月28日、東京・有明アリーナ/ABEMA PPV ONLINE LIVEで国内独占生中継)第1試合、ストロー級MMA(57キロ、5分×3R)
第1試合では同級3位の箕輪ひろば(25=総合格闘技道場STF)が2位のグスタボ・バラート(36=キューバ)にスプリットの判定負けを喫した。
現在、朝倉兄弟擁するJAPAN TOP TEAMでもトレーニングをしている箕輪。対するバラートはキューバの元レスリング五輪代表で堀口恭司らとATTで練習している。
オーソドックスの箕輪とサウスポーの構えで試合に入るグスタボ。1R・終盤でテイクダウンを許し、バックを取られる展開もあったが、箕輪はうまく対処。距離を取り、レスリングに圧倒されることはなかった。
2R、箕輪は1Rとプランを変更したのか、先に打撃で圧をかける。コンビネーションで相手を下がらせていたが、近距離の場面でグスタボのローブローを被弾。「おう……」ともん絶する声が会場に響き渡り、開始1分で試合は1度中断した。その後はコーナーに押し付けられる展開が続くが、少し相手との間に距離ができると効果的な膝蹴りを入れていた。
3R、箕輪はこれまでのラウンド以上に打撃で圧をかける。膝蹴り、ミドルキックをドンピシャのタイミングで入れていた。
テイクダウンをされそうになっても、体を入れ替え耐える。された場合はすぐに立ち上がり、グスタボの得意なレスリングの展開に持っていかせなかったが、ジャッジはバラートを支持。惜しくも判定負けを喫した。
反則攻撃があったことを告白「レフェリー陣に納得いってない」
試合後、腑に落ちない表情で囲み取材に登場。レフェリーへの不信感を口にした。
グラップルディフェンスが光っていたが、五輪レスラーのレスリング力はMMAにおいて脅威でなかったと振り返る。
「レスリング力で言ったらアレックス・シウバ選手の方が強いと思う。彼(バラート)と同じレスラーのレスリング力で言うとボカン・マスンヤネ選手、ジャレッド・ブルックス選手の方が格段に上だなと思いました」
判定結果には「納得が言っていない」と振り返るが、「落とすしかない」と冷静だ。しかし担当レフェリーの対応については、怒りすら覚えている状態だった。
「作戦とは関係なく、相手のローブローとバッティングがあった。レフェリーも『確認ができている』ってことだったので、イエロー出せよぐらいに思っていた。『確認はしてるから試合は続行してくれ』と言われて……。判定というかレフェリー陣に納得いってないですね」
また、ダイレクトリマッチを望むか問われると「髪の毛も引っ張られた。それを全部、インターバルで伝えた。でも『確認してるから集中しろ』って言われるんですね。ちょっと意味が分からない。減点を取る、取らないはレフェリーの主観にせよ、反則が起きた時点で試合は止めるべきだと思う」と怒りがにじみ出ていた。
箕輪はこれまでの試合でも相手のローブローによる反則攻撃を受けている。これについても陣営から文書をONE側へ送っているというが、今日まで回答はなかった。「正式な抗議が何を意味するのか分からないですけど、文書を送ることはしているので、これがONEの結果なんだなと受け止めます」とがっかりしていた。