『北斗の拳』最も魅力的なヒロインは? 作中一番人気のユリアには疑問の声「なんで?」
1983年から88年まで、『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された漫画『北斗の拳』(原作:武論尊、作画:原哲夫)は、2023年9月に生誕40周年を記念して新作アニメの制作が発表され脚光を浴びている。暴力が支配する世紀末を舞台にした数々のキャラクターによるバトルが人気の作品だが、物語に花を添えるヒロインが多く登場するのも魅力的だ。そこで、本記事では『北斗の拳』に登場する名ヒロインを3人紹介しよう。
作品内で一番人気のユリアには疑問の声も
1983年から88年まで、『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された漫画『北斗の拳』(原作:武論尊、作画:原哲夫)は、2023年9月に生誕40周年を記念して新作アニメの制作が発表され脚光を浴びている。暴力が支配する世紀末を舞台にした数々のキャラクターによるバトルが人気の作品だが、物語に花を添えるヒロインが多く登場するのも魅力的だ。そこで、本記事では『北斗の拳』に登場する名ヒロインを3人紹介しよう。
最初に紹介するのは、ケンシロウの恋人であり南斗六星の将でもあるユリアだ。物語前半でのユリアは、ケンシロウのライバルである南斗孤鷲拳伝承者・シンにさらわれてしまう救うべき存在だった。しかし、物語が進むにつれ、彼女は南斗六星の将としての使命を全うするため、ケンシロウの兄であり、武力による世界征服を目指すラオウへの対抗勢力となる重要人物である。
ユリアに恋心を抱いていたキャラは、ケンシロウのほかに、シンやラオウなど多く存在し、主要キャラからもっとも愛されたヒロインと言えるだろう。
しかし、SNS上では「ユリアの魅力が分からない」「なんでみんなユリア好きなの?アムロとシャアがララァを好きな理由より分からない」と、ユリアが愛される理由が分からないファンの声が多く寄せられている。この評価の理由として、ユリアはシンに殺されたことになっていたり、後に登場する際は仮面を被って正体を明かされない状態だったりと、登場シーンが作品を通して少ないことが推測される。作中でもっと登場シーンが多ければ、評価は違ったのかもしれない。
次に紹介するヒロインはマミヤだ。彼女は、両親が開墾した村を1人の戦士として守り続けている。彼女の美しさに惹かれた南斗紅鶴拳伝承者のユダによって、両親を殺され、彼女自身も拉致された経験を持つ。ユダのもとから自力で脱出した彼女は、女を捨てて戦士となった。
そんな彼女だが、牙一族との戦いを通じて出会ったケンシロウに心惹かれる姿や、ユダを倒して彼女を過去の呪縛から解き放ってくれたレイの死後、彼の墓を見守る姿には、女性らしさが垣間見える。
女を捨てて戦う姿と、不意に見せる女性らしさを併せ持つマミヤに対し、SNSでは「美しさ・優しさ・強さもあるマミヤが好き」「辛い過去を持ちながらも気丈に生きる姿に憧れた」というコメントが多く、高い評価を得ているようだ。
最後に紹介するヒロインは、天帝の血を受け継ぐ少女・リンだ。物語の序盤、ケンシロウと出会ったころはまだ幼かったが、ラオウを打倒し、ケンシロウと離れた後は、大人に成長した姿で再登場する。北斗の軍の中心人物としてバットとともに行動する彼女からは力強さが感じられ、ケンシロウたちに守られていた幼い姿は見る影もない。
また、リンにはユリアとの運命ともいえる共通点がある。初登場時は両親を殺されたショックで言葉を失っていたリンだが、ケンシロウとの出会いをきっかけに回復する。これは生まれたときから感情がなく、言葉も話せなかった幼いユリアが、ケンシロウとラオウに出会ったことで回復した点と似ており、本作でのリンの特別性を感じるポイントでもある。
作品内で、幼い姿から大人になった姿まで描かれるリンに対し、SNSでは「愛を捨てず、前を向いて怖い奴らと戦う健気さが好き」「大人になったリンが最も美しくスタイルも良い」と称賛の声があがっている。
ヒロインの人気は、キャラクターの性格以外にも、描かれたエピソードによって変わってくるだろう。その点、リンとマミヤに比べると登場頻度の少ないユリアは不利かもしれない。新作アニメでは、彼女たちがどのように描かれるか楽しみだ。