橋本環奈主演ドラマ『万博の太陽』第2弾キャスト解禁 唐沢寿明は“ちゃぶ台返し”にも挑戦
俳優の橋本環奈が主演を務めるテレビ朝日開局65周年記念ドラマプレミアム『万博の太陽』の第2弾のキャストが解禁となった。3月24日午後9時から放送される。
脚本は中園ミホ氏が務める
俳優の橋本環奈が主演を務めるテレビ朝日開局65周年記念ドラマプレミアム『万博の太陽』の第2弾のキャストが解禁となった。3月24日午後9時から放送される。
本作は1970年、“人類の進歩と調和”をテーマに当時史上最多の76か国(その他4国際機構、1政庁、6州、3都市、2企業)が参加し、入場者数は国民の6割に相当する約6422万人を記録したアジアで初めて開催された日本万国博覧会(=大阪万博 EXPO’70)をドラマ化。脚本は中園ミホ氏、主演は橋本のタッグで、「世界中の人たちとつながりたい!」という思いを胸に万博で働くことを夢見たヒロインの青春と、その家族の物語を心温まるタッチで描き上げるヒューマン・ホームドラマだ。
今回、新たに解禁となったのは、橋本演じる今日子が大阪で出会う、心やさしき人々を演じる豪華俳優陣。今日子を迎え入れる万田家の長女・千夏を演じるのは、飯豊まりえ。女子大に通う千夏は研究者になりたいという夢を抱きながらも、女性の幸せは結婚と信じる父の言いつけどおりに見合いするが、自由奔放な今日子と暮らすうち、心境に変化が。そんな千夏の見合い相手・倉本鉄平を演じるのは、木戸大聖。鉄平は万博会場の総合設計をになった建築家・丹下健三の設計事務所につとめる若手のエリートで穏やかな好青年だが、猪突猛進(しょとつもうしん)タイプの今日子とはなにかと衝突する。
そして、千夏の弟・博士役には、人気子役の番家天嵩。従姉の今日子と意気投合する小学生をはつらつと演じる。さらに、底抜けに明るい万田家の母・和世を演じるのは、江口のりこ。昔気質の今日子の伯父・昭太朗役でドラマに厚みをもたらすのは、唐沢寿明。頑固オヤジの専売特許ともいえる“ちゃぶ台返し”のシーンにも挑む
以下、出演者のコメント。
◯飯豊まりえ
――オファーを受けたときの気持ちを教えてください。
「自分が生まれる前の時代を描く作品に参加させていただけるのはひとつの経験としてとてもうれしかったですし、パワフルな時代を体感できるんだというワクワクした気持ちもありました。また、当時の女性は高校を卒業したらお見合いして結婚するという考えが主流だったことや、父親の言うことが絶対というご家庭が多かったことも初めて知っておどろきました」
――演じる万田千夏はどんな人物でしょうか。
「勉強が大好きで、もっと勉強して大学院に入って将来は研究者になりたいという夢を持っています。でもお父さんの言うとおり、“結婚”という道を進まなければ……と思っていたところ、今日子ちゃんという存在に感化されて変わっていきます。家族のみんなが彼女のまっすぐさに心打たれていく場面の撮影はとても楽しかったです。胸が熱くなる瞬間がいくつもありました」
――撮影を楽しみにしていたシーンはありますか。
「家族団らんでちゃぶ台を囲んで食事をするシーンは、幸せの象徴だなと感じました。あと、お見合いシーンも初めてだったのですが、当時はこんなふうにお見合いしていたんだなと新鮮に感じました。また、ファッションも新鮮です。万博のコンパニオンの制服は身体にフィットするようオートクチュールで作っていただいたので、着心地もいいです。今ではめずらしいカラーリングもかわいいですね」
――主人公を演じる橋本環奈さんとは今回が初共演ですが、どんな印象ですか。
「みなさんがテレビを見て抱いている印象そのままの方だと思います。本当に気さくで、キャストさんやスタッフさん分けへだてなくフレンドリーに接してくださり、座長としてとても頼りがいがあります。環奈ちゃんがいるだけで、現場の光の出力がはね上がって、とにかく明るくなるんです。悲しいシーンや集中するシーンは緊張感を持って撮影していますが、なごむ場面は環奈ちゃんを中心に笑いが起きています」
――視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。
「1970年の大阪万博を経験された方にはなつかしさを、万博を経験されていない方には『こんな風に開催されていたんだ!』という新鮮さを感じていただけると思います。今の日本に笑い、感動、懐かしさをお届けできたらなと思います」
◯木戸大聖
――オファーを受けたときの気持ちを教えてください。
「20代前半のころに仕事で大阪を訪れた際、共演者のみなさんと太陽の塔を見に行ったことがあります。そのとき、オーラというか存在感をすごく感じて……。そんな太陽の塔が完成したときのドラマで、しかも“建築家の卵”という役で出演できるなんて、ワクワク感があってとてもうれしかったです」
――演じる倉本鉄平はどんな人物でしょうか。
「鉄平は設計事務所の下っ端ですが、とにかく万博をより良いものにしたいという思いで一生懸命動いています。脚本を読んだとき、そのまっすぐさがかわいらしいなと思いました。そこが彼の魅力的な部分でもあると思うので、彼のピュアさをきちんと表現していきたいですね。鉄平と今日子はどちらも万博への思いが強いからこそ衝突するのですが、そこは重要な部分だと思うので、環奈ちゃんに負けずしっかりぶつかりたいなと思ってます。今日子と鉄平はどちらも不器用だけど、かわいらしい2人。視聴者のみなさんにもそう見てもらえたらなと思いながら演じています」
――主人公を演じる橋本環奈さんはどんな印象ですか。
「橋本環奈さんとは映画『銀魂2』(2018年)で共演させていただきましたが、がっつりからむのは今回が初めて。『銀魂2』のときは、僕がまだこの世界に入って日が浅かったので、そのときヒロイン役だった橋本環奈ちゃんとこういう形で共演できるのはすごく光栄です。環奈ちゃんは常にフラットな人ですが、本番になると目からバーンと今日子に変わる瞬間があって……。瞳からエネルギーがもらえるスゴイ女優さんだなと思います」
――視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。
「2025年に大阪万博が控えていますが、万博がそもそもどういうもので、1970年の万博は日本や世界にとってどのぐらい大きなことだったのか、そしてその裏で万博を開くために奮闘(ふんとう)していた人たちがいたこともこのドラマをとおして知っていただけたらうれしいですね」
◯江口のりこ
――脚本を読んで感じたことを教えてください。
「昭和の家族を描いた、古きよき時代のいいお話だなと思いました。女性が社会に出て働きはじめるという時代の変化も盛り込まれていますし、なつかしい昭和の風景や当時の家庭の様子もえがかれるので、そこも大きなみどころだと思います」
――演じる万田和世はどんな人物でしょうか。
「和世は家族のために毎日あたたかいごはんを作る、明るくてやさしいお母さんですね。でも、実は彼女にも昔は“夢”があったようで……。スタンバイ中に衣装さんやメークさんが昭和の女性に仕上げてくださるので役作りはそれに頼りきっていますが、やっぱり昭和のファッションは新鮮です」
――撮影を楽しみにしていたシーンはありますか。
「みんなで食卓を囲むシーンは、本当によき時代だなと思わされます。すごく密な家族のやり取りというか、昭和の家族らしく熱のこもったお芝居が展開しています」
――主人公を演じる橋本環奈さんとは今回が初共演ですが、どんな印象ですか。
「橋本さんはすごく明るい方で、まさしく“今日子ちゃん”だなという印象です。座長として現場をひとつにしてくれる存在でもあります」
――視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。
「とにかく多くの方に見ていただけたらうれしいですね!」
◯唐沢寿明
――脚本を読んで感じたことを教えてください。
「作品の時代背景が、リアルに僕の子どものころなんですよ。自分の衣装やメークを見て『ウチの親父もこんな髪型していたな』と思い返しましたし、家族の風景も『こんな感じだったなぁ』という感覚。とにかく当時は社会全体が盛り上がっていきおいがありましたよね。なつかしいなと思いながら演じています」
――演じる万田昭太朗はどんな人物でしょうか。
「昭太朗は、昭和の頑固オヤジですね。ちゃぶ台をひっくり返すシーンもあるのですが、若いキャストのみなさんはこの時代を知らないから、内心、『こんなこと本当にやる人いるのかな』と思っているんじゃないかな(笑)。私の父は、授業参観に和服で現れたり、ビシッと七三分けで薄い色のサングラスをかけてきたりとダンディーで、同級生たちから『あれ、誰のお父さん?』『カッコイイ!』とウワサされていたような男でしたが、実は昭太朗よりももっと厳しかったですよ」
――主人公を演じる橋本環奈さんとは今回が初共演ですが、どんな印象ですか。
「橋本さんは若いのにとてもしっかりしているなと感心しています。2人で怒鳴りあうようなシーンもありますが、丁々発止(ちょうちょうはっし)のやり取りになっていると思います」
――視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。
「リアルタイムで万博を訪れて太陽の塔を見た世代の方はなつかしいと思われるでしょうし、若い世代にとっては『こんな時代があったんだな』と面白く感じるかもしれない。各世代で感じることはちがうと思いますので、それぞれの見方で楽しんでいただければうれしいですね。このストーリーは万博が背景になっていますが、女性の進出がテーマ。まだ男尊女卑(だんそんじょひ)が根強かった時代、女性が社会進出するのは本当に困難だったはず。女性たちがどれだけ頑張ったのか、ぜひそういう部分も見ていただきたいですね」