LGBTQ+映画の主演・トム・プライヤーが急遽来日「楽しみにしています」 2月6日から1週間滞在

エストニア・イギリス合作映画『Firebirdファイアバード』(2月9日公開)の主演・共同脚本・共同プロデューサーのトム・プライヤーが急きょ来日することが29日、分かった。

来日が決定したトム・プライヤー氏【写真:(C)FIREBIRD PRODUCTION LIMITED MMXXI. ALL RIGHTS RESERVED / ReallyLikeFilms】
来日が決定したトム・プライヤー氏【写真:(C)FIREBIRD PRODUCTION LIMITED MMXXI. ALL RIGHTS RESERVED / ReallyLikeFilms】

エストニアで同性婚を認めさせる原動力となった作品のプロモーション

 エストニア・イギリス合作映画『Firebirdファイアバード』(2月9日公開)の主演・共同脚本・共同プロデューサーのトム・プライヤー氏が急きょ来日することが29日、分かった。

 エストニアにおいて、LGBTQ+映画として初めて一般劇場公開され、大ヒットを記録した同作。この映画のメッセージは大きな反響を呼び、公開から2年後の2023年3月には、同国議会で同性婚法が裁決され、24年1月に施行された。

 これでエストニアは、バルト三国はもちろん、旧ソ連圏では初、世界で35か国目の同性婚承認国となった。10数年に渡るロビー活動の末に同性婚制定を実現させたペーテル・レバネ監督と、セルゲイ役で共同脚本・プロデューサーを兼ねるプライヤー氏、ロマン役を演じたオレグ・ザゴロドニー氏が来日。24年2月6日より1週間ほど滞在し、東京、名古屋、京都、大阪の上映館を訪れる予定となっている。

 プライヤー氏は当初はプライベートでアジア諸国を周遊中の為、日本でのプロモーション参加は予定されていなかったが、配給側の強いリクエストに応える形での来日実現となった。今回寄せられたビデオメッセージで「この実際に起きた物語を、皆さんと映画館でシェアできることを楽しみにしています」と語った。

 また今も戦火の中にあるウクライナ・キーウ在住のザゴロドニー氏は、国外渡航が困難な状況の中での来日となる。

 来日中には新宿ピカデリー、横浜ジャック&ベティ、名古屋ミッドランドシネマ、MOVIX京都、なんばパークスシネマでの舞台あいさつも決定。新宿の舞台あいさつには、タレント・コメンテーター小原ブラス氏のゲスト出演も決定した。

 小原氏は「エストニアから、ましてやソ連時代に軍に従事する人間に同性愛者がいたという紛れもない事実を発信する今作には、目を塞ぎようのない証拠として大きない意味がある。私たちは昔から居たし、これからも居続ける。都合が悪いからと言って蓋をしてなかったことにしてはならない」と、力強いメッセージを寄せた。

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