『魔女の宅急便』角野栄子氏、89歳に 舞台あいさつ登壇で照れも「この世のプレゼント」
映画『カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~』の初日舞台あいさつが26日、都内の劇場で行われ、児童文学作家の角野栄子氏、本作で語りを担当した宮崎あおい、宮川麻里奈監督が登壇した。
映画『カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~』の初日舞台あいさつ
映画『カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~』の初日舞台あいさつが26日、都内の劇場で行われ、児童文学作家の角野栄子氏、本作で語りを担当した宮崎あおい、宮川麻里奈監督が登壇した。
この日、3人は「いちごカラー」を取り入れたコーディネートで登場。鮮やかなワンピース姿の角野氏は、今年1月1日に誕生日を迎え、89歳となった。大勢のファンを前にしての舞台あいさつは「なんか恥ずかしい。私はこんなところにいるべき人なのかなって、ちょっと恥ずかしい」と照れたが、「こういう機会をいただいて見ていただくのも、この世のプレゼントかなって思っています」とほほ笑んだ。
本作は、『魔女の宅急便』の作者として知られる児童文学作家・角野栄子氏の日常に4年にわたって密着したドキュメンタリー映画。2020年から22年にNHK Eテレで放送された『カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし』を基に、追加撮影と再編集したものとなる。
角野氏は「私は普通の物書きなんですが、監督に撮っていただいて、この素材をすごく生かしていただいた。150%以上、うまくできているんじゃないか」と映画をアピールし、「そして私みたいな江戸っ子の言葉じゃない、すごくきれいなナレーションをつけていただいてありがとうございます」と語りを担当した宮崎に感謝した。
宮川監督は、角野氏の「晴れ女」エピソードを紹介した。「ものすごい晴れ女なんです。4年も撮影していたら絶対雨の日がないとおかしいんですが、編集するとき見返したら雨の映像がまったくない。台風が2つ直撃しているときでも、なぜか角野さんの撮影している間だけは雨が降らない」といい、「私はやっぱり魔女なんじゃないかと思っている」と語った。
※宮崎あおいの「崎」の正式表記はたつさき