ONE4年ぶりの日本大会「ONE165」（1月28日、東京・有明アリーナ）において元UFCファイターのセージ・ノースカット（米国）とライト級総合格闘技で対戦する青木真也。

　青木はカード発表時に「世界トップクラス、最高峰の舞台で、最高峰の選手と戦うことが出来ることが最後」と話している。あくまで引退宣言ではないものの、今回の試合が現役生活の節目となることをほのめかしてきた。試合3日前の記者会見、パーカーにキャップというラフな姿で登場した青木は、戦いを前に何を思うのか。

「自分が納得したい。自分のためにやりたい。それが伝わらなかったとしてもかまわない。1月28日は、自分のためにやる。それだけです」（青木）

「自分のために」と青木は繰り返すが、デビューから20年以上が経過しているベテランには、一戦一戦を楽しみにする多くのファンがいる。彼らに対して思うことはないのか。

「僕の客だったら伝わりますから。僕は自分の客を信用していますから。僕が作り手自ら下に降りてまで、売れるものをつくる気はないです。僕がつくりたいものをつくれば、僕の客であろう人間はわかると思います。僕のためのものなので。僕が納得するための試合なので」（青木）

　発言同様、試合でも自分を貫き通し、ノースカットから大金星をあげることができるのか。大会CEOのチャトリ・シットヨートンも期待を寄せる。

「ベテランライオンである青木選手、ヤングライオンであるノースカット選手。年齢差のある2人の戦いではあるが、青木選手がサブミッションで勝つのか、それともノースカット選手がKOできるのか。期待できる対戦です」（チャトリ）

　終始落ち着いた表情を見せる青木に対して、ノースカットはやや前のめりだ。

「日本で試合ができることをとてもワクワクしています。この試合を組んでくれたチャトリCEO、ONEに感謝したい。レジェンドである青木真也選手との対戦ということで、今は本当に楽しみな気持ちでいます」（ノースカット）

　青木のベテランらしい戦いが、ノースカットの勢いをいなすか。同大会はABEMA PPV独占で全試合生中継される。