還暦のジミー大西、早くも終活 マネジャーには「キャッシュカードの暗証番号を伝えてる」

お笑いタレントのジミー大西が23日、東京・日本橋三越本店で行われた大型個展「還暦記念 ジミー大西 原画展」のプレス内覧会に登場した。画家としての制作活動などについて語った。

プレス内覧会に登場したジミー大西【写真:ENCOUNT編集部】
プレス内覧会に登場したジミー大西【写真:ENCOUNT編集部】

画家として世界で「1338位」と謙遜

 お笑いタレントのジミー大西が23日、東京・日本橋三越本店で行われた大型個展「還暦記念 ジミー大西 原画展」のプレス内覧会に登場した。画家としての制作活動などについて語った。

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 同展は、2024年1月1日に60歳の誕生日を迎えたジミーの還暦を記念し、日本橋三越本店にて開催。30年に及ぶジミーの画業の中で制作されたさまざまな時代の原画作品を過去最大規模で販売する。ジミーが日本橋三越で原画展を開催するのは約30年ぶり・2回目。

 今回、草間彌生ら世界的なアーティストと同じフロアで作品を展示していることを受けてジミーは、自身の画家としての価値は「138番目くらい」と評価。世界で138番目なのかと指摘されると「向こうは世界や……!」と驚き、「もっともっと……(自分は低い)! 1338位」と訂正した。

 今回「65歳から老人ホームに入るために」原画販売へ踏み切ったというジミー。「老人ホーム」と繰り返して「精一杯生きてきました」と言い、「老人ホームに入っても、マネジャーに『キャンバスと筆だけは持ってこいよ』と(伝える)」と画家として制作活動を継続することを示唆。

 次いで「僕が死んだら、キャッシュカードの暗証番号もマネジャーに伝えている。『それで焼いてくれ。骨はいらん』と。『お通夜もお葬式もせんでええから』とマネジャーには言ってます」と説明。報道陣から終活を始めるのが早くないかと言われると「還暦って、そう思っとかな、あかん。皆さん、ほんまに。いつ、何が(あるか分からない)。(いつ)脳梗塞になるか分からない」と述べた。

 アート作品の制作を続ける理由は「会社(吉本)から老人ホーム代を振り込んでもらわないといけない(笑)」とジョークを飛ばしつつ、入所する部屋は「四人部屋の一角でいい。でも(景色が見える)外側のほうで」と希望。

 老人ホームに入所すべく、貴重な原画も売りに出す。絵と金をてんびんにかけて、金を選んだのかと質問されると「てんびんにかけてないって! 自分の人生が絵になってる。絵が売れなかったら老人ホームを諦めないとあかん」とコメント。

 今後は「絵の具が得られる間は描き続けたい」と話し、さらに制作費がかかる造形物を作りたい、と希望を明かす場面も。絵筆は死ぬまで握るのかとたずねられると「そりゃ~途中で気も変わるでしょう~」と漏らしつつ、「一応! 目標は死ぬ前で絵筆は握ります」と宣言した。

 1992年頃から本格的に絵を描き始めたジミーは、芸術家や専門家からも高い評価を得て画家としての活動をスタート。自身の可能性を追い求めてピカソが生まれた国・スペインへ移住。その後、世界中を放浪しながら多彩な作品を制作。帰国してからも絵を描き続けていたジミーは、2015年に突如、絵を描くことをやめる。休筆してから画家としての活動をやめていたジミーだが、人生の師と仰ぐ明石家さんまから「コロナで仕事のない人が大勢いる。絵でもお笑いでも人を楽しませるのに、お金なんか関係ない」という言葉を受け、20年、本格的に創作活動を再開。画業を再開してからは、色彩を幾重にも重ねて立体感を出す技法を新たに駆使し、新しい表現にも意欲的に取り組むようになった。

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