モデルの間瀬遥花（26）がこのたび、3年連続で『東レキャンペーンガール』に選ばれ、東京・日本橋室町の東レ本社で取材に応じた。1981年にクリス・ソロムコが初代に就任して以降、山口智子、藤原紀香、菊川怜らが務めてきた大役で、第40代の間瀬は初めて3期目も務める。東レはその美貌だけでなく、聡明さ、知識欲も評価している。（取材・文＝大宮高史）

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　169センチの長身で小顔。間瀬は大役の3期目が決まり、屈託のない笑顔で言った。

「初めてキャンペーンガールを務めさせていただいた2022年はコロナの影響で思うように活動できない時もありましたが、昨年はフル稼働でたくさんのお仕事ができました。せっかく史上初の3年目を務めさせていただくからには、今までの方々がやったことないこととか、新たな取り組みにも挑戦してみたいです」

　3期目に合わせ、ロングヘアをセミロングにカット。これまでに増して、快活な印象になった。

「20歳でモデルを始めてからずっとロングにしていたのですが、20代後半になってちょっと気分を変えてみようと。ギアを入れ直して今までと違う『また一歩進化したね』と言ってもらえるように活動していきたいです」

　続投の決め手について、東レ広報部は「華やかな雰囲気はもちろん、聡明で明るくて、機転が効いて知識欲もあり、これで交代してしまうのはもったいないということになりました」と話している。現実に間瀬は名古屋市有数の進学校、千種高の国際教養科で学び、愛知県立大でも外国語を専攻。TOEIC845点を記録している。今月、世界遺産検定1級にも合格した。

　文字通り才色兼備の間瀬だが、「好きなことと嫌いなことの差がすごくはっきりしていて……好きな英語や海外のことは興味のままにどんどん学んでいけるんですが、理数系は『赤点じゃなければいいや』くらいの気持ちで勉強していました」。勉強のコツを聞かれると、「とにかく気合いと好きなことを極めることです」と笑った。

　大学時代から地元の名古屋市でモデル活動を始め、3年前の21年に上京。わずか半年で「22年東レキャンペーンガール」に選ばれ、同年4月からの1年間は日本テレビ系『ZIP！』のリポーターも務めた。今年1月には、YouTubeで配信が始まったドラマ『東京彼女 ラウンジ嬢篇』に出演。ラウンジ嬢役を演じており、「お芝居の仕事にも、ちょっとずつ挑戦していただけたらいいなっていう思いはあります」と意欲を見せた。

　地元愛を隠さず、中日ドラゴンズ好きも明かした。

「私はバレーボール（Vプレミアリーグ）東レアローズの始球式も毎年させていただいていて、観戦した試合は全部アローズが勝っているんです。ドラゴンズの試合もたくさん見にいって、“勝利の女神”として力を発揮したいです。東京はチャンスにあふれていますが、生まれ育った名古屋が今でも一番好きな街で、住むには最高のところだと思います」

　世界遺産検定を知ったきっかけは、大学時代だった。

「もともと世界の文化や歴史に興味があって、就職活動のために2級を取ったのが始まりでした。その頃は大学の友達と軽い気持ちで受けていましたが、上京してコロナ拡大の頃に時間が余ってしまったので、『また挑戦してみよう』と1級にチャレンジして2年越しで目標がかないました」

「今、一番訪れたい地域」を聞かれると、イスラム建築が数多く残る中東を挙げ、魅力を熱弁した。

「本当に色彩が美しいモスクがたくさんあって、世界遺産ですとイランのイスファハーンにあるマスジェデ・ジャーメというモスクが写真で見ても大好きです。トルコブルーのタイルがすごくきれいで、模様も美しい建築です。トルコやサウジアラビアにも行ってみたいです」

　今後は語学力、世界遺産の知識も生かした海外での仕事も熱望している。

「世界遺産を推していきつつ、こうやってお話をするのも好きなので、被写体になるモデルのお仕事だけではなく、トークイベントやラジオなど、しゃべりのお仕事も積極的にやっていきたいなと思います」

　好奇心旺盛な26歳はどん欲に上を目指していく。

□間瀬遥花（ませ・はるか）1997年9月29日、名古屋市生まれ。愛知県立大外国語学部国際関係学科卒。児童劇団に在籍時の2010年にはNHKドラマ『中学生日記』に出演。地元でのモデル活動を経て、20年に東レキャンペーンガールに選出。22年からフジテレビ系『World Baseballエンタテイメント たまッチ！』に出演。同年4月から1年間、日本テレビ系『ZIP！』アシスタントを務めた。今年は1月配信のYouTubeドラマ『東京彼女』に出演。趣味は「世界遺産めぐり」。資格は世界遺産検定1級、漢検準1級、TOEIC 845点。169センチ。