中村獅童、寺島しのぶが「最近、僕のマネジャーみたい」 初役の経緯を明かす
歌舞伎俳優の中村時蔵、中村獅童、中村梅枝、小川大晴(ひろはる)、小川陽喜(はるき)、小川夏幹(なつき)が22日、都内で行われた歌舞伎座『六月大歌舞伎』の記者会見に登場した。
初役の『魚屋宗五郎』を尾上菊五郎から学ぶ
歌舞伎俳優の中村時蔵、中村獅童、中村梅枝、小川大晴(ひろはる)、小川陽喜(はるき)、小川夏幹(なつき)が22日、都内で行われた歌舞伎座『六月大歌舞伎』の記者会見に登場した。
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この六月大歌舞伎で、時蔵が初代中村萬壽(まんじゅ)を、時蔵の長男・梅枝が六代目中村時蔵を襲名する。また梅枝の長男で8歳の大晴が五代目中村梅枝として初舞台を踏む。さらに獅童の6歳の長男・陽喜と3歳の次男・夏幹は、初代中村陽喜、初代中村夏幹として初舞台を勤める。
獅童は六月大歌舞伎で、『新皿屋舗月雨暈 魚屋宗五郎』(しんさらやしきつきのあまがさ さかなやそうごろう)の魚屋宗五郎を初役で勤める。歌舞伎俳優の尾上菊五郎から直々に教わっているといい、初役を勤めることになった経緯を明かした。
きっかけは2023年10月に歌舞伎座で行われた錦秋十月大歌舞伎。山田洋次監督が演出を務めた『文七元結物語』で、菊五郎の娘で俳優の寺島しのぶと獅童が共演した。獅童は、「これはですね、寺島しのぶちゃんと10月に山田洋次監督演出で共演して、楽日にしのぶちゃんとご飯に行くことになって、しのぶちゃんがお父さんにあいさつしてくると」と、当時を振り返った。
「『僕もごあいさつしたい』ということで行ったら、会話の中で『獅童、魚屋宗五郎やったらいいよ、歌舞伎座で』って。『いやいやいや!』って言ったんですけど、その次の日に、しのぶちゃんが(松竹取締役副社長の)山根成之さんの携帯電話に電話して、『お父さんが獅童君に教えるって言ってます』と。しのぶちゃんが言ってくれた」と説明。「僕からというよりも、まさか菊五郎のお兄さんからそんなこと言われるとは思ってもなかったので、非常にありがたいこと」と喜び、「なかなか江戸のニオイがするまではいかないけど、さらに教えていただいて吸収したい」と意気込んだ。
また、現在1月の浅草新春歌舞伎では、歌舞伎俳優の尾上松也が魚屋宗五郎を演じている。「やはり松也くんも菊五郎のお兄さんが教えていて、稽古の初日にしのぶちゃんが『私、見に行くけど、獅童くんも行く?』って。最近、しのぶちゃん、僕のマネジャーみたい(笑)。松也くんの稽古も見に行って菊五郎兄さんにもお会いしました」と語った。
同演目では、長男と次男の陽喜、夏幹が中村陽喜、中村夏幹として初舞台を踏む。