中村梅枝の8歳長男・小川大晴の本音に祖父タジタジ、本当は「プロ野球選手になりたい」
歌舞伎俳優の中村時蔵、中村獅童、中村梅枝、小川大晴(ひろはる)、小川陽喜(はるき)、小川夏幹(なつき)の萬屋一門が22日、都内で行われた歌舞伎座『六月大歌舞伎』の記者会見に登場した。
六月大歌舞伎で萬屋一門が襲名と初舞台
歌舞伎俳優の中村時蔵、中村獅童、中村梅枝、小川大晴(ひろはる)、小川陽喜(はるき)、小川夏幹(なつき)の萬屋一門が22日、都内で行われた歌舞伎座『六月大歌舞伎』の記者会見に登場した。
この六月大歌舞伎で、時蔵が初代中村萬壽(まんじゅ)を、時蔵の長男・梅枝が六代目中村時蔵を襲名する。また梅枝の長男で8歳の大晴が五代目中村梅枝として初舞台を踏む。さらに獅童の6歳の長男・陽喜と3歳の次男・夏幹は、初代中村陽喜、初代中村夏幹として初舞台を勤める。
この日行われた囲み取材では、獅童と梅枝がそれぞれの息子の様子について語った。獅童は「2人は舞台に出るのが大好き、歌舞伎が大好きなので、元気に勤めるところを見ていただければ」と語り、梅枝も「うちも『元気よく一生懸命』というのが舞台に出る時のモットーなので、それをやってくれると思う」と期待した。梅枝は壇上に並ぶ息子たちに目をやり、「こうやって3人並ぶと、『あー、子どもっていいもんだな』と改めて思う。子どもにしかないパワーがあるので、それを十分に発揮してくれれば」と語った。
獅童は稽古の様子について、「陽喜は自分でアレンジしちゃうクセがある」と告白。「教わった通りにやってくれるといいんですが、自分の中でいろいろ想像して、見得をしなくていいところで見得したり……」と明かすと、時蔵が「(子どもは)見得が好きだよね~、みんな」と笑顔で陽喜を見つめた。
「お父さんのカッコいいところは?」と聞かれた大晴は、「うーん……」としばし無言。なかなか答えない孫の姿に、時蔵が「ないか! じぃじの方がカッコいいか」とすかさず助け船を出した。
六月大歌舞伎の楽しみを聞かれた陽喜は、「口上で話すところ」と説明。「ごあいさつがある?」と聞かれると、夏幹が「ありま~ちゅ」とかわいらしく答えた。また、獅童や時蔵が話をしている最中、陽喜が突然「萬屋~!」と大向こうをかける場面も。獅童から、カメラの方を向いてもう一度大向こうをかけるように指示されると、とたんに静かになり、なぜか「中村屋~!」「紀伊国屋~!」と別の屋号の大向こうを叫び、報道陣の笑いを誘った。
また、「どんな役者になりたいですか?」と質問された大晴は、「僕は役者になりたいっていうか、プロ野球選手になりたい」と発言。巨人の坂本勇人選手が好きだといい、「坂本選手みたいになりたい」と本音を明かし、会場を沸かせた。
時蔵は「ご覧の通り、親の言うことは聞きません」と子どもたちの様子にタジタジになりながらも、「これが舞台では不思議とちゃんとする。教わったことをちゃんとやってくれるので安心しています」とほほ笑んだ。