中丸雄一、STARTO社と契約合意 対談した福田淳社長「僕は謝り大臣」「仕事で怒ったことがない」

KAT-TUNの中丸雄一が20日夜、YouTubeチャンネル『中丸銀河チャンネル』の開設を報告し、STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテイメント)との契約に合意したことを発表した。チャンネルの説明を生配信で行った後は、事前に収録した同社の福田淳社長との対談を公開。中丸が福田氏に質問を重ね、旧ジャニーズ事務所のタレントたちと築く組織運営、経営方針を聞き出した。

福田淳社長
福田淳社長

YouTubeチャンネル開設、中丸が福田氏を質問攻め

 KAT-TUNの中丸雄一が20日夜、YouTubeチャンネル『中丸銀河チャンネル』の開設を報告し、STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテイメント)との契約に合意したことを発表した。チャンネルの説明を生配信で行った後は、事前に収録した同社の福田淳社長との対談を公開。中丸が福田氏に質問を重ね、旧ジャニーズ事務所のタレントたちと築く組織運営、経営方針を聞き出した。

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 中丸は生配信の終了間際、STARTO ENTERTAINMENTとの契約が間近であることを明かした。

「本来、言わなくていい範囲ですが、極力、早く発表したいと思っちゃいました。双方ともに合意して、あとは最後の紙を決めるだけです。結論から言うと、エージェント契約とマネジメント契約のミックスでさせてもらいました。仕事の幅が増えるチャンスがめっちゃある内容にしてもらいました。他のことを考えず、楽しく仕事をしたい思いがあります。今までやってない範囲もトライしたい。この2つを重要視して提示させてもらいました」

 生配信が終了すると、収録済みの『中丸雄一×福田淳社長【新事務所について】前編』を配信。和室でこたつに座った中丸と福田氏がトークを繰り広げた。

 冒頭、中丸から紹介された福田氏が両手Vサインで「よろしくお願いしま~す」とあいさつ。軽いノリで始まり、福田氏は「僕は朝5時半から活動して、9時には(各方面への)連絡をし終わっています」と明かした。

 理由はコンサルティング会社のスピーディも経営していることから、早朝から米国、欧州にいるスタッフとのやり取り、STARTO ENTERTAINMENT社長として、タレントからの相談や問い合わせに返信するためだという。

 その上で、中丸は福田氏の人物像を探る質問を開始。直球で「金髪にしている理由は」と質問すると、福田氏は「僕は外人になりたかったんです。洋画が大好きでコスプレ感覚です」と回答。流れで「覚えやすい顔ですよね」とツッコまれると、「そうですか。ロバート(秋山)さんが、ものまねを準備しているとネットニュースで見ました。『ぜひ、止めてください』」とボケてみせた。

 その後は中学時代から映画作りを始め、故大林宣彦監督、大森一樹監督に「(作った短編フィルム作を)見てください」と連絡を取ったこと、興味を持ってくれた高林陽一監督からは30万円の出資を受けるも、キャスティングした俳優から「難しい脚本は嫌だ」と言われて作品が成立しなかったことなどを告白。大学(日本大芸術学部)時代は演劇制作に打ち込みながら、「常に貧乏でした」と振り返った。その経験から「クリエーターは無理なんだ」と悟ったというが、あきらめきれないのかカメラ目線で「僕は映画監督になりたいんです」とアピールしてみせた。

「信念(ポリシー)」の話題になると、福田氏はNetflixが開発した「リスペクト・トレーニング(尊敬し合うこと)」に取り組んでことを明かした。文字通り、組織では互いが認め合うマインドが大事だといい、「スタートアップ(企業)がつぶれる理由は資金ショートよりも人間関係が理由なんですよ。『俺がこんなにやっているのに、あいつはやっていない』とかになって。そうではなく、『そんなこともやってくれているんですか』という思いにならなければ」と持論を展開した。

 この思いで日々を過ごしていることで、福田氏は「僕は仕事で怒ったことがないんすよ」「『何をやっとるんじゃ、君』では、いいアイデアも生まれませんよ」「人に優しくして、いいところを見たい」などの考え方を示した。

 STARTO ENTERTAINMENTは昨年12月、設立が発表された。SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)が、故ジャニー喜多川元社長からの性被害者を補償することに特化した会社になるため、タレントとエージェント契約、もしくはマネジメント契約する会社としての設立。本格始動は4月で福田氏は現在、タレントとの契約を進めているという。その多忙ぶりについては「全盛期のトシちゃん」と表現。15分単位でスケジュールを入れられ、取材依頼は全て断っているという。

 福田氏は経営方針にも言及。エージェント契約とマネジメント契約の両面で動かすことについては「大変なんですが、マネジャーの方々も力がつくと思います」「タレントさんとマネジャーが話し合ってクリエイティブを作ってほしい」などと説明。さらには「おうかがい立てなくても、ある程度のバジェット(予算)を持って、マネジャーさんがタレントさんと話して判断して決める体制を整えます。そうすると、僕の仕事が減る。(各々に)権限がたくさんあった方が会社は広がっていきますから」と宣言した。

 そして、自身の立場を「謝り大臣」と表現した。

「仕事上の失敗、トラブルが起きると思いますが、そういうことを解決するために自分がいるんで『謝り大臣です』です。『本当にすいません』という感じで(笑)」

 また、社長就任時に「職場に笑いが少ない」と感じ、「会議1つに1ギャグをお願いしていますね。真面目も必要ですが、心のゆとりもほしい。冗談は大事ですよね」と職場環境の改善に努めていることも明かした。

 中丸による同チャンネルは毎週土曜午後8時30分に更新。今月27日の次回も福田氏が登場する予定で、予告編で中丸が「KAT-TUNごととしては、元メンバーと何かしてもいいわけですよね」。福田氏は「(海外展開は)アジアが最優先、次は南米かなと思っています」などと話す場面もあった。

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