【ブギウギ】スズ子と小夜の別れの舞台裏 NHK「言わずもがなの感じ…芝居で響き合う」

俳優・趣里が主人公・福来スズ子を演じるNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』(月~土曜、午前8時)。19日に第76回が放送され、スズ子の付き人・小夜(富田望生)が米兵・サム(ジャック・ケネディ)と結婚し渡米するため、スズ子と別れる様子が描かれた。制作統括の福岡利武氏が取材に応じ、家族のように接してきた2人の別れの舞台裏を明かしてくれた。

話をする福来スズ子(手前左=趣里)と小林小夜(手前右=富田望生)【写真:(C)NHK】
話をする福来スズ子(手前左=趣里)と小林小夜(手前右=富田望生)【写真:(C)NHK】

NHKが描きたかったスズ子と小夜、制作統括「他人でも家族になれる」

 俳優・趣里が主人公・福来スズ子を演じるNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』(月~土曜、午前8時)。19日に第76回が放送され、スズ子の付き人・小夜(富田望生)が米兵・サム(ジャック・ケネディ)と結婚し渡米するため、スズ子と別れる様子が描かれた。制作統括の福岡利武氏が取材に応じ、家族のように接してきた2人の別れの舞台裏を明かしてくれた。

「みんな和気あいあいとしていて、舞台裏では楽しそうでした。みんなリラックスして演じていた印象です。だから別れのシーンもいい別れだったと思います。前向きに気持ちよく出発をお祝いできたと感じます」

 結婚に至ったのは、小夜と小夜を思うサムの関係や同様に小夜を大切に思うスズ子を冷静に見守る愛助(水上恒司)の存在が大きかった。

「水上さんに、愛助は本質を分かる男だということをしっかり演じようとする姿勢を感じました。冷静で違いの分かる男をかっこよく演じていただけたと思います」

 スズ子と小夜は歌手と付き人の関係だが、まるで家族のようでもある。

「『ブギウギ』を通して、他人でも信頼できて愛せて家族のようになれることを描きたいと思っていました。スズ子と小夜の中で、いろんなことが積み重ねられてきた結果、本当の家族のように見えました。小夜と母であり姉のようなスズ子。いろんな人が家族的になる、他人でも家族になれることをしっかり描きたい。それは最後まで貫きたいテーマです」

 あらためて別れのシーンにおける趣里と富田の様子を尋ねた。

「趣里さんと富田さんはすごく仲良くなっていました。仲良くなっていたのがすべてかなと思います。言わずもがなの感じで、いいお芝居で響き合うシーンが撮影できたと感じます。互いに『こうしようね』『ああしようね』と言うことはなく、お互いに自由に演じるけど、ちゃんと響き合う芝居をやってくれたと思います」

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