【ブギウギ】生瀬勝久、苦手な踊りの舞台裏 NHK「ノリノリでした。素晴らしかった」
俳優・趣里が主人公・福来スズ子を演じるNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』(月~土曜、午前8時)の第76回が19日に放送され、喜劇王・タナケンこと棚橋健二(生瀬勝久)が登場し、スズ子と息ピッタリの舞台を披露した。制作統括の福岡利武氏が取材に応じ、生瀬の起用理由や舞台裏の様子、さらにモデルとされていないが、戦前、戦後に実際に喜劇王として活躍したエノケンこと榎本健一さんへの意識を明かしてくれた。
モデルではないがエノケンこと榎本健一さんを感じる棚橋健二役
俳優・趣里が主人公・福来スズ子を演じるNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』(月~土曜、午前8時)の第76回が19日に放送され、喜劇王・タナケンこと棚橋健二(生瀬勝久)が登場し、スズ子と息ピッタリの舞台を披露した。制作統括の福岡利武氏が取材に応じ、生瀬の起用理由や舞台裏の様子、さらにモデルとされていないが、戦前、戦後に実際に喜劇王として活躍したエノケンこと榎本健一さんへの意識を明かしてくれた。
まずは生瀬の起用理由から尋ねた。
「タナケンは難しい役。喜劇人ですが普段は何を考えているか分からないところもあって、非常に気難しさもある人物。ですが、『ブギウギ』は明るく前向きに見えたい作品。ですので、そうなった時、自然に思い浮かぶのは生瀬さんでした。生瀬さんは、お茶目だし、気難しいし、かっこいい。といったタナケンのいろんな複雑な面を見事の演じていただけると思って相談しました。ご本人には『ぜひ』と言っていただきました」
榎本さんをモデルとしていないがエッセンスは十分に感じる。生瀬の思いも気になる。
「生瀬さんは、自分で『すごく雰囲気が似ているからやりたい役だった』と言っていました。そこは良かったと思います。舞台を降りれば繊細で気難しさもあって、というところも表現したいと思いました。そういう人であってもスズ子と気が合い、通じ合える部分、お互い響くところがある面白さを表現したいと思い、エノケンさんのエッセンスをお借りしました。笠置さんとエノケンさんも息ぴったりの映画や舞台をたくさんやっておられます。エノケンさんの研究者から資料をたくさん取り寄せてスタッフみんなで研究しました」
生瀬の現場の様子はどうだったのか。
「すごく楽しそうに演じていました。アドリブなどアイデアもたくさん出していました。生瀬さんは明るくて現場を巻き込む力のある人。熱演している印象でした。背格好は違いますが、おそらく生瀬さんもエノケンさんを研究していたと思います」
第76回では喜劇とスズ子の歌に合わせて踊りも披露した。
「生瀬さんは、踊りは苦手と話していましたが、撮影ではノリノリでした。素晴らしかったです」
劇中、座長として大勢の俳優をリードする演技に、俳優・生瀬の底力を感じた。
「表情の作り方を含め、台本の狙いをしっかり自分に落とし込み、100点、200点、300点のお芝居をしていただいたと思います。何かあればすぐ笑いにできる方」