俳優の小芝風花が15日、都内の劇場で行われた映画『レディ加賀』（2月9日全国公開）の完成披露舞台あいさつに松田るか、青木瞭、中村静香、メガホンをとった雑賀俊朗監督とともに出席。共演者とのエピソードを語った。

　10年前に加賀温泉を盛り上げる為に結成された旅館の女将たちによるプロモーションチーム「レディー・カガ」から着想を得て企画された本作。旅館の新米女将たちがタップダンスチームを結成し、挫折やトラブルを乗り越えながら、歴史ある温泉郷に元気を与える姿を描いている。

　クランクイン前の9か月間、タップダンスを猛特訓した小芝は「力んでしまうと音が鳴らない。難しかったですね」と苦戦した様子。小芝のあとに練習を始めた共演者たちがみるみる上達する姿を見て「（プレッシャーが）めちゃくちゃありました。一番長くレッスンしていたけど、みなさんの成長がすごくて。一番上手じゃないといけない役だったので、『ちょっと待って、上手になりすぎじゃない？』って危機感あった」と焦りを感じたという。

　撮影はオール石川ロケで、キャスト陣の宿泊先が同じ。小芝は「露天風呂に行ったらだいたい誰かいる。サウナでは誰か整っている（笑）。『撮影終わったよ』って合流していた。女性陣は裸の付き合いをしている。合宿みたいでした」と充実の表情で振り返った。

　本作は2月2日に石川で先行公開された後、9日に全国でも上映される。なお、本作の配給収入5％は「令和6年能登半島地震」における義援金として、同県に届けられることが決定した。