『ゴジラ-1.0』山崎貴監督“アカデミー賞前哨戦”に出席「スターだらけで異空間でした」

映画『ゴジラ-1.0』が米国で最も注目される映画賞の1つ、「クリティクス・チョイス・アワード」の外国語映画賞にノミネートされ、14日(現地時間)にカリフォルニア州サンタモニカで開催された授賞式に山崎貴監督が出席した。

【写真:(C)2023 TOHO CO., LTD.】
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アカデミー賞「視覚効果賞」にノミネートされている『ゴジラ-1.0』

 映画『ゴジラ-1.0』が米国で最も注目される映画賞の1つ、「クリティクス・チョイス・アワード」の外国語映画賞にノミネートされ、14日(現地時間)にカリフォルニア州サンタモニカで開催された授賞式に山崎貴監督が出席した。

 クリティクス・チョイス・アワードは、アメリカ・カナダの映画批評家による映画賞であり、「アカデミー賞」の前哨戦として注目されている。授賞式には賞にノミネートされたロバート・デ・ニーロやレオナルド・ディカプリオ、エマ・ストーン、マーゴット・ロビーらに加え、ハリソン・フォード、ジョディ・フォスター、メグ・ライアンらも出席し、超一流ハリウッド俳優や名監督が勢ぞろい。そんな全米が注目する大舞台に山崎監督も登場した。

 ハリウッドセレブたちと共にレッドカーペットを歩いた後、約3時間にもおよぶ授賞式に参加。惜しくも受賞は逃したが、山崎監督は「スターだらけで、本当にすごい異空間でした。そんな中でかなりの人たちが『ゴジラ観たよ』と言ってくれて、写真を一緒に撮ろうとむこうからグイグイ来てくれて、『ゴジラ-1.0』が浸透してくれていることが分かってうれしかったです」と笑顔でコメントした。

 そしてその前日、13日(現地時間)には「アカデミー賞」の視覚効果賞のノミネート作品を決めるために実施される「Bake Off」にも参戦。世界で最も有名な映画の祭典「アカデミー賞」の「視覚効果賞」(Academy Award for Visual Effects)は、その年に公開された映画の中で最も優れた視覚効果(VFX)を用いた作品に与えられる栄誉で、アカデミー賞で最も注目される部門のひとつ。過去には『スター・ウォーズ』、『タイタニック』、『アバター』などの映画史を代表する傑作が受賞してきた。昨年12月21日(現地時間)、「視覚効果賞」のノミネート候補10作品、通称“ショートリスト”が発表され、『ゴジラ-1.0』も選出。同賞のショートリストに選出されるのは日本映画で初めての快挙となった。

 13日に行われた「Bake Off」とは、アカデミー賞「視覚効果賞」のショートリストに残った10作品によるVFXについてのプレゼンテーションの場であり、その内容を受けて最終的なノミネート作品5本が選出される。各作品のVFXスーパーバイザーなどが登壇し、3分間のプレゼン、10分間の本編映像、約5分間のQ&Aが行われた。

『ゴジラ-1.0』からは白組の山崎監督、渋谷紀世子氏、高橋正紀氏、野島達司氏が登壇。もちろん、邦画として「視覚効果賞」の「Bake Off」に参加することは初となる。白組ならではのハイレベルなVFX技術と古典的な手法を合わせた撮影技法の発表に、その日一番の歓声が巻き起こり、会場を大いに沸かせた。「Bake Off」の休憩中や終了後には、山崎監督らのもとへ映画関係者が駆け寄ってきて、「プレゼンが素晴らしかった」、「私にとって2023年No.1の作品だった」などなど、ひっきりなしに声をかけられていた。

 また、『ブルース・ブラザース』や『星の王子 ニューヨークへ行く』の監督などで知られるジョン・ランディス氏自らが山崎監督のもとに駆け寄り、「とにかく素晴らしい映画だった」と声をかけ山崎監督も感激。確かな手応えを感じながら、現地を後にした。

 邦画として前人未踏の戦いを続ける『ゴジラ-1.0』。「アカデミー賞」視覚効果賞のノミネート5作品は23日(現地時間)に発表予定。

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