松任谷正隆、車番組出演で運転慎重に「違反をしてはいけない」 東儀秀樹がレトロな愛車を披露
BS朝日は自動車情報番組『カーグラフィックTV』(木曜午後10時)が今年40周年を迎えることを記念して、11日放送回から番組を一新。25日放送回には、雅楽師の東儀秀樹をゲストに迎える。
今年40周年を迎える『カーグラフィックTV』
BS朝日は自動車情報番組『カーグラフィックTV』(木曜午後10時)が今年40周年を迎えることを記念して、11日放送回から番組を一新。25日放送回には、雅楽師の東儀秀樹をゲストに迎える。
同番組は、1984年10月に地上波のテレビ朝日でスタートし、2024年に40周年という節目を迎える。11日の放送からグレードの高い美しい映像と、番組のメイン司会である松任谷正隆によるテーマ曲で視聴者から高い支持を得ているオープニングも一新。松任谷による3代目のオープニング曲が登場した。さらに番組では、40周年のアニバーサリー企画として年間にわたり月に1回、クルマを愛する各界の有名人をゲストに招き、愛車を紹介しつつ松任谷とクルマにまつわるトークに花を咲かせるスペシャルプログラムを放送していく。
その40周年アニバーサリー企画のゲスト第1回目となる25日の放送には、イタリアのクラシックカーラリー、ミッレミリアに出場し、ナショナルチャンピオンを獲得した経験を持つ雅楽師の東儀がゲストとして登場。息子の東儀典親(のりちか/17歳)さんと一緒にミッレミリアに参戦した愛車AC ACEを披露する。
さらにが、松任谷と雅楽師となるまでの青春時代からクルマに魅了されるまでの経歴や現在のクルマやバイクなどとの付き合い方など、これまであまりテレビで語られて来なかったクルマ愛の遍歴などを語り尽くす。
自身のクルマに対する愛情について「やっぱり生まれた年代というか、それが大きいと思います。クルマは憧れのもので一般人が手にできるものでない時代に生まれたから。その憧れ部分の刷り込みはいつまでたっても消えない感じです」と語っていた松任谷。東儀のクルマに対する思いに迫る。
また、同番組について「松任谷さんが自分のインプレッションを素直に語り、そこにウソっぽいことが一つもない。そんなリアルで自然体な作りが番組として長続きしている理由なんだろうなと思います」と魅力を語る東儀。収録を見学に来ていた父と仲が良いという典親さんも「今日の松任谷さんとのトークでは、父とよく話をする僕でも聞いたことがない話が聞けて興味深かったです。僕が普段、父から聞いてクルマに興味を持つようになった話もありました。そんなところを皆さんにも見ていただいて共感していただければうれしいですね」と父・東儀と松任谷のクルマ談義の感想を語った。
◯松任谷正隆コメント
――40周年を迎えての思いは。
「40年はあっという間でしたが、思えばいろいろありました。最初の海外ロケなど思い出はいっぱいあるんだけど、この番組が始まって車の仕事をするようになり、モータージャーナリスト協会にも所属して、カー・オブ・ザ・イヤーの選考委員にもなれました。全部この番組のおかげだと思っています」
――番組への出演依頼が来たときどう思われましたか。
「それはすっごく覚えていますよ。夢のような話だと思ったから。出演依頼から本決まりになるまで違反をしてはいけないと車の運転も慎重になりました(笑)。そして最初の顔合わせのときに小林彰太郎さん(カーグラフィック名誉編集長、故人)が僕の隣にお座りになり、その瞬間に僕はバケツで水を被ったみたいな汗をかき、紅茶が一口も飲めなかったというのを覚えています。いや、緊張しましたね。自分の結婚式よりも、今まで自分が出たどのステージよりもあの瞬間が一番緊張しました(笑)」
――今回40周年のアニバーサリー企画の第1弾で東儀さんをゲストにお迎えしましたが。
「面白かったですよ。東儀さんにも音楽と車という自分との共通点があるから、僕としては彼のお話もとても理解できたし、共感もできました。彼の車はこの時期のオープンカーということで寒かったですけど(笑)、すごく整備されていて完璧というのはこういうことを言うんだろうなと思いました。エンジンがご機嫌な音だったですね。ボディもしっかりしていたし。1回目のゲストとして完璧だったなと思っています」
◯東儀秀樹コメント
――収録を終えられての感想は。
「松任谷さんには初めてお会いしたんだけど、すごくフレンドリーでやっぱり思っていた通りの人だなと。すごくいい時間でしたね。楽しかったです。もっともっといろいろな話に発展しそうだし、松任谷さんも僕との共通点をいっぱい知ることができたと言ってくれましたが、それは僕も同じで。これから2人の関係がもっと発展するといいなと思っています。今日はいいきっかけをいただきました」
――今回ご紹介された車はやはり思い入れがおありになるんですか。
「僕が付き合う車の中でもっとも大事な1台だし、思い入れもあってヒストリーもあるんです。海外の、特にヨーロッパの重鎮たちの前でも堂々としていられる車です。ラリーに息子と一緒に出て優勝もしていますから」
――40周年企画という特別な『カーグラフィックTV』の第1弾ゲスト、出演依頼が来たときの心境は。
「ゲストが僕で当然だろうと……、いやウソウソ(笑)。すごい誉れですね。いっぱい重鎮がいるのによく僕を指名してくれたなと思いました。やっぱり雅楽師という変わったことをやっているとこういうおいしいことがあるのかなって(笑)。雅楽師で車好き、それも普通の車好きじゃなくてクラシックカー、しかもイタリアでラリーに参戦したり、国内で優勝しているというので縁を作っているんだなとワクワクしました」
――ご自身がご出演された今回の番組ですが、みどころは。
「ご覧になる方には車好きという部分で共感してもらいたいなと思います。雅楽師というと真面目に音楽をやっているだけの人と思われるんだけど、そういう人でも実は車好きですごく話が盛り上がることがあるんだ、と思っていただければいいですね。車好きの仲間として捉えてもらえるとうれしいです。こういうことがないと僕は絶対話しかけちゃいけない人と思われやすいんです(笑)。怖そうと思われているみたいで(笑)。ぜひ気軽に声をかけてください」
――トークでは本当にたくさんお話しされていましたね。
「編集泣かせですよね(笑)。オンエアではどこを切ったかチェックしますよ(笑)」