中村勘九郎、次男・長三郎のリクエストは『HUNTER×HUNTER』の“軍儀”「もらう気満々」
歌舞伎俳優の中村勘九郎と中村七之助兄弟が11日、都内で行われた十八世中村勘三郎十三回忌追善『陽春歌舞伎特別公演2024』『春暁歌舞伎特別公演2024』の合同取材会に出席。勘九郎が、息子の中村勘太郎、長三郎の“お年玉事情”を明かした。
コロナ禍で変わったお年玉事情「かわいそうな時代に生まれてしまった」
歌舞伎俳優の中村勘九郎と中村七之助兄弟が11日、都内で行われた十八世中村勘三郎十三回忌追善『陽春歌舞伎特別公演2024』『春暁歌舞伎特別公演2024』の合同取材会に出席。勘九郎が、息子の中村勘太郎、長三郎の“お年玉事情”を明かした。
同公演は、中村屋一門が2005年から毎年行っている全国巡業。東京の歌舞伎座まで歌舞伎を見に行くことができない地方の人々のために始まった公演で、時期によって「陽春」「春暁」「新緑」「錦秋」などと銘打ち、毎年欠かさず行ってきた。20年は新型コロナウイルスの影響でやむなく中止となったが、22年には全国47都道府県すべての都道府県での開催を達成。今年で20年目を迎える。また、今年は12年に亡くなった十八世中村勘三郎さんの十三回忌追善興行として行われる。陽春公演には、勘太郎と長三郎も出演する。
お正月の息子たちのお年玉事情を聞かれた勘九郎は、「それがですね、彼らは本当にかわいそうな時代に生まれてしまったと思います」と言い、「この4年間、コロナで“ごあいさつまわり”が禁止になっているんです。ですので、全くもらってないんです」と明かした。「追善公演後のご褒美に何かプレゼントする?」と聞かれるも、「特に考えておりません(笑)!」ときっぱり。しかし、「長三郎は、『二月(の歌舞伎座追善公演)が終わったら、これをもらおう~』って、ボソっと僕の隣でつぶやいて、彼の中では“もらう気満々”になっています」と会場を笑わせた。
「ちなみに、『HUNTER×HUNTER』の“軍儀”が欲しいと。彼が『HUNTER×HUNTER』にハマっていまして。メルエムとコムギのやつ」と、長三郎のリクエストを公開。『HUNTER×HUNTER』は漫画家・冨樫義博氏の人気作品。1998年から週刊少年ジャンプで連載を開始し、休載を繰り返しながら掲載されてきたが、2022年12月26日発売号で編集部から、「今後は週刊連載ではない掲載形態」で届けられると発表された。“軍儀”は作中に登場する架空の盤上競技。
『HUNTER×HUNTER』に触れた勘九郎は、「僕らは(冨樫氏の)『幽☆遊☆白書』(の世代)。『HUNTER×HUNTER』を連載していた時期も結構前。うれしいのは、それを長三郎が今読んで、面白くてハマって、『これをやりたい!』『読み続けたい!』『アニメを見たい!』って思っている」と語り、「それは作品の持つ魅力。冨樫先生や声の担当の方や、周りのみなさんの結晶」と称賛。「やっぱり、名作って(そういうもの)。歌舞伎でも、『今やりたい』と思えるものを続けて、楽しいなと思っていただけるように、僕らも続けていかなければいけないと思いましたね」と熱く語った。
『HUNTER×HUNTER』の歌舞伎化を提案されると、「それはね、冨樫先生が描き終えたらですね」と会場を沸かせた。