本田真凜、俳優転向は「ありません」 引退会見で明言「これからもスケートを大事にしたい」

フィギュアスケート女子の本田真凜(22=JAL)が11日、都内で記者会見を開き、現役引退を発表した。今後については「スケートが大好きなので、このまますてきな演技を見せていきたい」としつつ、「新しいことにも挑戦していきたいです」などと話した。だが、妹2人のように、本田が俳優活動をする予定はないという。

会見に登場した本田真凜【写真:荒川祐史】
会見に登場した本田真凜【写真:荒川祐史】

都内で会見 新たな肩書きは「プロフィギュアスケーター」

 フィギュアスケート女子の本田真凜(22=JAL)が11日、都内で記者会見を開き、現役引退を発表した。今後については「スケートが大好きなので、このまますてきな演技を見せていきたい」としつつ、「新しいことにも挑戦していきたいです」などと話した。だが、妹2人のように、本田が俳優活動をする予定はないという。

 本田は定刻の午後2時、真っ白なスーツ姿で登場して言った。

「今シーズンをもちまして、選手生活を終える決断をしました。スケートを始めて21年になりますが、私のスケートに携わってくださったみなさまに感謝します。どんな時を振り返っても全ての思い出にスケートがあります。いい時もそうでない時もありましたが、幸せな競技生活でした」

 質疑応答になり、「引退して今、やりたいことは」と問われると、「スケートが大好きなまま競技を終えられました。このまますてきな演技を見せていきたいです」とプロ転向を表明した。妹の望結と紗来はフィギュアスケートと俳優活動を兼ねているが、本田は「これからもスケートを大事にしたいです」「新しいことにも挑戦していきたいです」などと話した。

 だが、本田はかつて妹たちと所属していた大手芸能事務所を1人で離れている。関係者も「今後の肩書きはプロフィギュアスケーターです。俳優業への転向はありません」と話した。

 宇野昌磨(26=トヨタ自動車)と交際は順調かと問われると、本田は照れながら「はい」。先輩プロフィギュアスケーターの浅田真央からは「真凜が小さい時から逃げずに頑張ってこられたのは偉いことなんだよ。新しいスタートも胸を張って、思い切って切ったらいいよ」と声をかけられたことも明かした。

 大学4年での競技生活終了は以前から頭にあったといい、今季を「最後のシーズン」と決めて滑ってきたという。そして、最後の競技となった昨年12月の全日本選手権では、直前に右骨盤を痛めた影響もあり、ショートプログラム(SP)44・42点で最下位の28位。上位24人に入れず、フリーに進出できなかった。

 それでも「やりきった」との思いで、この日はすがすがしい笑顔を見せ続けた。年が明けてからは再びリンクに立ち、ジャンプの練習も始めたという。今後も大好きなスケートを軸に活動。本田は妹たちとは違う路線で、また表舞台に登場していく。

□本田真凜(ほんだ・まりん) 2001年(平13)8月21日、京都市生まれ。12年全日本ノービス選手権Bを当時の歴代最高点で制す。シニアでは17年USインターナショナル優勝。高校は関大から青森山田へ編入し、明大入学後はCM出演もしてきた。家族は両親と姉、兄太一さんと妹の望結と紗来。姉を除く4人がスケート経験者で、望結と紗来は俳優業と両立。161センチ。血液型A。

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