俳優の小芝風花、KAT-TUNの亀梨和也が18日スタートのフジテレビ系連続ドラマ『大奥』（木曜午後10時、初回75分スペシャル）の制作発表に出席した。その他、キャストの西野七瀬、森川葵、Snow Manの宮舘涼太、栗山千明、安田顕も登壇した。

　小芝が主演を務める本作は、さまざまな人間の思惑、嫉妬、憎悪、悲哀が渦巻く“女の社会の縮図＝大奥”で、たった一つの愛を得ようともがく女たちの闘いを描く。2003年に初めてフジテレビで『大奥』が放送されてから20年以上の時を経て、新たな令和版『大奥』が誕生する。フジテレビの連続ドラマとしては05年に放送された『大奥～華の乱～』以来、約20年ぶりに復活となる。

　時は江戸中期、景気は悪化の一途をたどり、日本国民は質素、倹約、勤労の日々を強いられていた。格差は広がるばかりで、人々はこの景気を改善し、国と国民を豊かにしてくれる将軍の登場を待ちわびている。そんな中、倫子は第10代将軍・徳川家治（亀梨）との政略結婚を強いられ、京から江戸城本丸の裏にある大奥へ渡ると、そこには1000人近くにもおよぶ将軍に仕える女性たちがいた。たった1人の天下人の寵愛を受けるべく、今、女たちのし烈な戦いの火蓋が切られる。一方その頃、大奥を、江戸幕府を、混乱の渦に陥れようと、ある人物が陰謀を企てる。

　小芝が演じるのは、東山天皇の皇子・閑院宮直仁親王の娘で皇室の血を引く公家の娘・五十宮倫子。京で素直に育ち、人を疑うことのない、純真で優しい性格の持ち主だが、その一方で芯は強く、利発。しかし、朝廷と幕府の橋渡しとして、次期将軍である徳川家治と政略結婚をさせられたことで逃げられない運命に翻弄されていく。

　本作への思いを問われると小芝は「たくさんの方々が演じられてきた大きな作品なので、すごくプレッシャーはありました。今までの大奥とは違ったせつない大奥が生まれたかなと思っています」と心境を打ち明けた。

　亀梨は「すごく歴史がある作品ではありますし、さまざまな形で作品化されているものでもあるので、新しい大奥を取り組ませてもらえているのは非常に光栄だなと感じております」と気を引き締めた。

　時代劇は初挑戦。「何も分からない状況のまま入って、日々学びがある時間を過ごさせていただいている。すごくいい現場。大変な部分はみんなで共有しながら、着実に進んでくのを感じながらやらせていただいております」と、撮影現場の団結力を実感していた。

　着用衣装について、栗山は「回によってお着物も変わってくるので、その変化も私たち自身が楽しみながら撮影に臨んでいます。視聴者の方にもそれが伝わるのかなと思います」と明かした。亀梨も「1日に何回もお着替えする。この1か月弱で一瞬で（着物を着る）回数は超えましたね」とほほ笑んだ。

　一方、小芝は「打掛が重たくて、休憩で座るのにも人の助けを必要とするので、そこは大変なんですけど、豪華なお着物をなかなか普段は着れないのですごくぜいたくだなぁ……と。うれしいです」と前向きな気持ちを明かした。

　西野は、京の頃から倫子（小芝）を尊敬し誠心誠意仕える付き人・お品を演じる。他の共演者と衣装は一風変わっており「1人だけはかまなんですよね。なので、1人だけあぐらかいています。正座で座っているシーンがかなり多くて、痺れたりして大変なんですけど、『映ってないよ』って言われたら、すぐあぐらをかいちゃっていますね」と工夫していた。

　司会者が「他のみなさん、うらやましいなと思いつつも？」と投げかけると、小芝は「めちゃくちゃ思うんですけど、はかまだからトイレには行きづらくて……」と心配。西野は「1回脱がないといけないので、水分を取り過ぎないようにやっています。あとは衣装さんとタイミングを伺いながら」と見計らっていた。亀梨も「切実にありますよね。1回行くと我々、男性陣もそうですけど15～20分の時間を取ってしまうので、水分は舐めるように」といい、お手洗いの話題で盛り上がっていた。

　さらに撮影時のエピソードとして「この時代の方々って、お召し物であったり所作がすごいなと思います。立ち座りとかも手を基本使わない。クランクインの時より、トレーニングとか何もしていないんですけど、筋肉量が増えていた」と驚いていた。