25歳・関水渚、エゴサーチとは無縁な生き方「評判は気にしない」 将来プライベートで叶えたい意外な2つの夢

俳優の関水渚(25)が、今月11日にスタートするMBSドラマ特区枠『彼女と彼氏の明るい未来』で、Aぇ! Groupの末澤誠也とダブル主演を務める。撮影を振り返り、関水は「演じていて幸せでした」と表現 。“ブラック・ラブコメディー”の主人公に共感したポイントなどを語った。

『彼女と彼氏の明るい未来』に出演する関水渚【写真:矢口亨】
『彼女と彼氏の明るい未来』に出演する関水渚【写真:矢口亨】

今月11日スタート、MBSドラマ特区枠『彼女と彼氏の明るい未来』で主演

 俳優の関水渚(25)が、今月11日にスタートするMBSドラマ特区枠『彼女と彼氏の明るい未来』で、Aぇ! Groupの末澤誠也とダブル主演を務める。撮影を振り返り、関水は「演じていて幸せでした」と表現 。“ブラック・ラブコメディー”の主人公に共感したポイントなどを語った。(取材・文=大宮高史)

 小学校教師・青山一郎(末澤)には、自分にはもったいないと思うほどかわいい恋人・佐々木雪歌(関水)がいた。人生の絶頂期のある日、一郎は友人が発明した“過去が見られるVRマシーン”を試すことに。そこで、雪歌の目を疑うような過去を知ってしまい……。原作は、月刊コミックビーム(KADOKAWA刊)に2018年9月号から20年3月号に連載された谷口菜津子氏による同名漫画。関水自身、物語には共感ポイントが多くあったという。

「雪歌と一郎の関係って、すごく生々しいんです。同棲しているのに駅で待ち合わせて一緒に帰ったりとか、恋した時の人の行動や心理がリアルに描かれてて、『人を好きになったらこういう行動になるよね』と共感できるポイントがたくさんありました」

 一郎を惑わせる雪歌について、関水は「純粋なんだけど、ため込んでしまう人」との印象を抱いていた。

「秘密を容易に他人に明かさなくて、自己肯定感が低いがゆえに、過去にトラウマを抱えている女性ですね。ドラマが進むにつれ、そんな過去も生々しく明らかになってきます。だけど一郎のことは大好きで、自然体な一郎の前なら笑顔でいられる、そんなシーンは私も好きですし、雪歌を笑顔にしてくれる一郎のことも好きになってしまいますね。だから、私も雪歌になりきって一郎に向かっていました」

 清楚なヒロインか、小悪魔か……。多面的な人柄の雪歌に共感したポイントは「自己肯定感」だった。

「『女性で自己肯定感がすごく高い人ってあまりいないかもな』と思っています。私自身もあまり高くなくて、友達に褒められたり、実家に帰ると犬が駆け寄ってくれる。そんな日常から元気をもらっています。人でも動物でも、そういう『私を必要としてくれている』と実感できる瞬間があるってすごくありがたいことです。おそらく雪歌も自己肯定感の低さゆえに、『一郎だけが心を許せる存在なのかな』と思っています。彼女が一郎に心を開く過程を想像して、私も演じていて幸せでした。2人がラブラブでいる場面を全て撮り終えた時は『これで2人の幸せな日々が終わってしまうんだ』と涙が止まらなくなってしまうほどでした」

 一方、他人のネガティブな評判については「気にしても無駄」と割り切り、SNSなどもチェックしないという。

「人の詮索はあまりしないんです。親しい人の過去も興味がないですね。そういうデリケートな話題で気になることがあっても、本人に直接聞いた方がスッキリします」

「純愛ラブコメ」としてのドラマの見どころも語った【写真:矢口亨】
「純愛ラブコメ」としてのドラマの見どころも語った【写真:矢口亨】

プライベートではマキシマム ザ ホルモンに熱中

 プライベートでは、(ロックバンドの)マキシマム ザ ホルモンに熱中しているという。実は同作では、「一郎はカラオケでマキシマム ザ ホルモンの曲が得意」との設定がある。原作にはない描写だったが、この偶然には「(趣味の話題もできて)本当に楽しい現場でした」と振り返った。

 15年に芸能界入りし、CMに出演。19年には映画『町田くんの世界』のオーディションでヒロイン役に選ばれ、俳優デビュー。順調にステップアップしてきた俳優業も6年目になるが、関水は「一生続けたいです」と言った。

「いろいろなドラマや映画に出演し、海外で評価されるような作品でも存在感を見せられる俳優になりたいです。やってみたい役も尽きないですね」

 妥協しないプロ意識と几帳面さが役作りを担ってもいる。

「台本をいただいたら、まず何回も繰り返して読みます。すると、役への解釈が突然ふっと思いつくこともあるんです。だから、外出の時もノートとペンを持ち歩いて、降ってきたアイデアは必ずその瞬間にメモしています」

 プライベートで叶えたいことを問うと、声を弾ませて返した。

「マキシマム ザ ホルモンのライブに全部当選することと、『ドラゴンボール』の一番くじのアイテムを全部コレクションすることです!」

 仕事にも趣味にも全力投球で楽しむ日々を送っている。

「原作の谷口先生の女性を色っぽく描く絵が大好きです。ドラマでは、雪歌の可愛さや色気と一郎の冴えなさのどちらも原作以上のリアル感を目指して演じました。なのに、根っこでは2人が純愛を貫いているところも作品の良さです。『人を愛することの素敵さ』を実感できるラブコメです」

 キュートで愛される雪歌からも元気をもらい、関水は俳優としての夢にも突き進む。

□関水渚(せきみず・なぎさ) 1998年6月5日、神奈川県出身。2015年に芸能界入り。19年に映画『町田くんの世界』猪原奈々役で俳優デビュー。21年にはテレビ東京系『八月は夜のバッティングセンターで。』でドラマ初主演。23年はNHK大河ドラマ『どうする家康』に出演。テレビ朝日系『ハマる男に蹴りたい女』でヒロイン、フジテレビ系『#who am I』で主演、テレビ東京系『シガテラ』でヒロイン。趣味はウィンドサーフィン。159センチ、血液型O。

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