83歳・篠山紀信さん、死因は「老衰」 小学館が追悼「先生と『時代』を疾走させていただいたことに感謝」

写真家の篠山紀信さんが4日に亡くなったことを5日午後、株式会社篠山紀信が報道各社にリリースし、正式に発表した。「1月4日早朝、老衰のため永眠いたしました。83歳でございました」。

篠山紀信さん(2010年撮影)【写真:Getty Images】
篠山紀信さん(2010年撮影)【写真:Getty Images】

株式会社篠山紀信がリリース

 写真家の篠山紀信さんが4日に亡くなったことを5日午後、株式会社篠山紀信が報道各社にリリースし、正式に発表した。「1月4日早朝、老衰のため永眠いたしました。83歳でございました」。

 その上で「長きに渡り篠山の写真を愛し、応援していただいた読者の皆様、関係者の皆様に深く感謝申し上げます。なお、葬儀は遺族の意向により、近親者にて執り行います。お別れの会については、現時点では未定となっております」と伝えた。

 篠山さんの「シリーズ激写」を生み出した雑誌『GORO』(1974~92年)を発行してういた小学館もコメントを発表した。

「常に『時代』と併走し、作品を発表し続けてこられた篠山紀信先生の生前のご功績に対し、心からの敬意とともに謹んで深く哀悼の意を表します。弊社では「激写」を生んだ雑誌『GORO』『週刊ポスト』『CanCam』『和樂』はじめ、あらゆるジャンルにおいて誰もの記憶に残る膨大な作品を生み続けてくださいました。『シノヤマネット』においては、最先端のデジタル映像作品を、誰よりも早く発表し続けてくださいました。先生とともに昭和、平成、令和の『時代』を疾走させていただいたことに、心から感謝申し上げます」

 篠山さんは、1940年12月3日、東京・新宿区で生まれた。真言宗豊山派円照寺の住職・篠山明信氏の次男で、59年日本第芸術学部写真学科に入学。写真家になることを決意し、61年に第1回APA賞を受賞した。68年からはフリーで活動を開始し、75年に雑誌『GORO』で歌手・山口百恵さんを撮影したことで始まったシリーズ「激写」で話題になった。

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