市川團十郎、震災被災地への思い明かす 父の代からゆかりの石川県「やれることを模索」
歌舞伎俳優の市川團十郎、長男の市川新之助、長女の市川ぼたんが5日、東京・中央区の新橋演舞場で、初春歌舞伎公演『平家女護嶋(へいけにょごのしま) 恩愛麻絆央源平(おやこのきずななかもげんぺい)―SANEMORI PARTII―』(25日まで)の公開稽古を行った。稽古前に行われた囲み取材で團十郎が、1日に発生した令和6年能登半島地震の被災者へお見舞いの言葉を送った。
石川県小松市は『勧進帳』ゆかりの地「大変ご縁が深い」
歌舞伎俳優の市川團十郎、長男の市川新之助、長女の市川ぼたんが5日、東京・中央区の新橋演舞場で、初春歌舞伎公演『平家女護嶋(へいけにょごのしま) 恩愛麻絆央源平(おやこのきずななかもげんぺい)―SANEMORI PARTII―』(25日まで)の公開稽古を行った。稽古前に行われた囲み取材で團十郎が、1日に発生した令和6年能登半島地震の被災者へお見舞いの言葉を送った。
石川県小松市には、成田屋の歌舞伎十八番『勧進帳』の舞台として知られる「安宅の関」がある。1987年に小松市で『勧進帳』が公演された縁で、先代の十二世市川團十郎さんが市の運営する劇場の設計を監修するなど、縁が深い。
團十郎は、「北陸は旅巡業でもたさんお邪魔していますし、友達も知り合いもたくさんいますし、小松市は父の十二代目團十郎から大変ご縁が深い。昨年は市の劇場に『團十郎芸術劇場うらら』という名前までつけていただいた」と振り返り、「ご縁のあるところで、あんな大きなこと(地震)が元日に起こったのは衝撃的で……心からお見舞いを申しあげます」と被災地に向けて伝えた。また、「今、『自分は何ができるのか』と仲間たちと話していて、やれることを模索しています」と語った。