【新日本】元WWEの超大物がサプライズ大乱闘 大混戦の3WAYを制したフィンレーを急襲

新日本プロレスが年始恒例の1・4東京ドーム大会『ベルク Presents WRESTLE KINGDOM 18 in東京ドーム』を開催。IWGP US(UK)王者、ウィル・オスプレイ(UNITED EMPIRE)を急襲しベルトを破壊したデビット・フィンレー(BALLET CLUB WAR DOGS)が、新たなベルトを作れと要求。AEWで活躍するジョン・モクスリーを加えた3WAYマッチは、IWGP GLOBALヘビー級初代王座決定戦として行われることになった。

リングサイドで観戦していたニック・ネメスが乱闘に【写真:山口比佐夫】
リングサイドで観戦していたニック・ネメスが乱闘に【写真:山口比佐夫】

AEW行きが決定しているオスプレイがすべてをぶつける

 新日本プロレスが年始恒例の1・4東京ドーム大会『ベルク Presents WRESTLE KINGDOM 18 in東京ドーム』を開催。IWGP US(UK)王者、ウィル・オスプレイ(UNITED EMPIRE)を急襲しベルトを破壊したデビット・フィンレー(BALLET CLUB WAR DOGS)が、新たなベルトを作れと要求。AEWで活躍するジョン・モクスリーを加えた3WAYマッチは、IWGP GLOBALヘビー級初代王座決定戦として行われることになった。

 登場順はフィンレー、モクスリー、オスプレイの順。オスプレイはAEWと契約し、2月からは海外を主戦場にすると言われているため、なかなか日本でその姿を見ることができなくなることもあり大歓声で迎えられる。

 序盤は前日の記者会見でオスプレイが臨んだ通り、オスプレイとモクスリーが結託しフィンレーを排除する図式に。フィンレーは場外でボロボロにされた挙句、テーブルへのダブルパワーボムを食らい戦闘不能に追い込まれ、リング上はオスプレイとモクスリーのシングルマッチの様相を呈する。荒々しい喧嘩ファイトのモクスリーと、テクニカルなファイトで勝負するオスプレイが一進一退の攻防を繰り広げるも、モクスリーが常に先手を打っていく。

 ここでフィンレーが蘇生し、エプロンをうまく使い2人を翻弄。フィンレーの執拗な額への攻撃でモクスリーは流血する。その後は3WAYマッチらしいノンストップバトルに。モクスリーのトペ・スイシーダに続き、オスプレイは場外へのムーンサルト・アタックを発射。リング上ではモクスリーが逆転し、とんでもない角度のデスライダーからブルドック・チョークでオスプレイを攻め立てる。フィンレーが間に入るも、モクスリーはオスプレイの上にパイルドライバーでフィンレーを叩きつける荒業を披露。スイッチが入ったモクスリーは大量のパイプ椅子をリング上に投げ入れるも、フィンレーに逆転され椅子にたたきつけられてしまう。

 その後は3選手の得意技の応酬に。フィンレーがピンチに陥ると、ゲイブ・キッドとアレックス・コグリンが乱入するも、オスプレイとモクスリーが排除に成功。2人とも自分たちで設置したテーブル上で、オスプレイのスワントーン・ボムを食らうことに。

 しかし最後にこの乱戦を制したのは、オスプレイとモクスリーのつぶし合いの隙を突いたフィンレー。22分17秒、オーバーキルからのエビ固めでフィンレーがオスプレイに勝利し、初代IWGP GLOBALヘビー級王者に輝いた。

 ここでサプライズ。大会中盤からリングサイドで観戦していたニック・ネメス(元WWEのドルフ・ジグラー)がフィンレーと乱闘に。WWEを昨年9月に解雇され、その去就が注目されていた超ビッグネームの新日本に参戦表明をした形だ。

オスプレイが日本における8年間のプロレス生活に感謝

 試合後、メネスはフィンレーとマネジャーの外道をバックステージでボコボコにし、「今ここにあるこの新しいタイトル、そして新しいベルト、このベルトこそが、新たなチャンピオンそしてリーダーとなる者の手に渡るべきだと思う。そしてもしリーダーになりたいのならば、自分自身で立ち上がって、その力を世界に見せなければいけない。このベルトを獲得するため、俺は何だってするつもりだ」と語り、IWGP GLOBALヘビー級王座に標準を絞った模様。

 またオスプレイは「とても残念な結果になった。でも、素晴らしい試合を父、母、そして妻、さらに友達も5人来日して、実際にここで見てくれたことがとてもうれしかった。ただ、良い結果を見せられなかったということは自分にとっては残念極まりない。しかし、日本における自分のここ8年の活動においては、みんなに対して感謝しかない。フィンレー、そしてBULLET CLUBよ。まだ何も終わってないぞ、覚えてろよ」と今後の対決に含みを残した。

 モクスリーもコメントを残した。「良い結果を得ることができなかった。本当に今がっかりしている。この光り輝く新しいベルトが、俺はぜひ欲しかった。でもこの1・4は、プロレス界にとって聖地でもある東京、その中でも東京ドームという最高の場所で試合ができたのは、何よりも最高の経験だった。プロレスが好きな人ならば、この場所がどれだけ神聖なものか分かると思う。今日はオスプレイのハウスといえる場所になっていたと思う。実は彼のことはジュニア時代から見ていて、その頃からオスプレイは真のレスラーだなと思って見ていて、トップに上り詰めている過程をずっと見ていた。戦わせてくれてありがとうと、ここで再びお礼を言いたい。2024年の自分を楽しみにしていてくれ」。

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