炎上機内から379人全員脱出の奇跡 9人の女性CAの現状をJALが説明「勤務上の配慮」や健康サポート体制

2日に羽田空港で日本航空(JAL)と海上保安庁の航空機が衝突した事故で、JAL機から乗客367人が救出され、乗務員12人を含めた379人の「全員脱出」が世界の注目を集めている。当日出勤していて避難対応に当たった客室乗務員(CA)について、JALが4日時点での現状を明かした。現在は乗務には就いておらず、会社として心身の健康をサポートする対応をとっているという。

日本航空の客室乗務員による救出劇が世界の注目を集めている(写真はイメージ)【写真:写真AC】
日本航空の客室乗務員による救出劇が世界の注目を集めている(写真はイメージ)【写真:写真AC】

18分間で避難完了 「#JALは日本の誇り」トレンド入りも

 2日に羽田空港で日本航空(JAL)と海上保安庁の航空機が衝突した事故で、JAL機から乗客367人が救出され、乗務員12人を含めた379人の「全員脱出」が世界の注目を集めている。当日出勤していて避難対応に当たった客室乗務員(CA)について、JALが4日時点での現状を明かした。現在は乗務には就いておらず、会社として心身の健康をサポートする対応をとっているという。

 今回の乗務員12人は、CAが9人で20~50代女性、運航乗務員が3人で20~50代男性のメンバー。

 JALクルーは自らに命の危機が迫る中で、炎を上げる機内から乗客367人全員を18分間で脱出させた。衝突の影響で操縦席から機内への連絡が困難になっていた中で、脱出用のシューターを展開させたCAたちによる冷静な状況判断、貫かれたプロ意識が話題に。Xでは「#ありがとうJAL」「#JALは日本の誇り」のハッシュタグが旅行ジャンルでトレンド入りし、海外からも賞賛が相次いでいる。

 CA乗務員の現状について、「現在、事故に対する聞き取りへの協力などを行っており、乗務には就いておりません」と説明した。

 また、職務とはいえ壮絶な経験をしただけに、SNS上では、乗務員たちの心身の疲労や健康を気遣う声も上がっている。

 同社ではすでに手厚いケアに取り組んでおり、「当該客室乗務員の所属する部門の上司や、乗務員の健康をサポートする部門がしっかりと寄り添ってサポートしており、休養も含めた勤務上の配慮などを行っております。また、メンタル面での不安がある場合は、精神科を専門とする弊社の産業医およびカウンセラーが対応にあたりサポートを行う準備も整えております」としている。

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