「JALは日本の誇り」「まさにプロ」 羽田空港事故の全員脱出、乗務員の危機対応に称賛続々
東京・羽田空港で2日に日本航空(JAL)と海上保安庁の航空機が衝突した事故で、炎上したJAL機から乗客367人、乗員12人が全員脱出したことが大きな注目を集めている。乗客乗員が無事に助かったことから、事故翌日となった3日、SNS上では「#ありがとうJAL」「#JALは日本の誇り」がトレンド入り。JALの客室乗務員らによる危機対応に反響が相次いだ。
乗客367人、乗員12人が全員脱出、欧米メディアも注目
東京・羽田空港で2日に日本航空(JAL)と海上保安庁の航空機が衝突した事故で、炎上したJAL機から乗客367人、乗員12人が全員脱出したことが大きな注目を集めている。乗客乗員が無事に助かったことから、事故翌日となった3日、SNS上では「#ありがとうJAL」「#JALは日本の誇り」がトレンド入り。JALの客室乗務員らによる危機対応に反響が相次いだ。
年始早々に起きてしまった大事故。一夜明け、緊迫した避難時の様子が、報道や巻き込まれた当事者のSNS投稿の動画などを通して次々と明らかになった。
3日午後、Xでは「#ありがとうJAL」「#JALは日本の誇り」のハッシュタグが、旅行ジャンルでトレンド入りした。
SNS上では、「あの爆発の中、乗客・乗務員全員の命を救ったJALの皆さん、本当に凄いと思う」「乗客を守り切ったCAさん、パイロット、スタッフのみなさんを忘れません」「367人をたった12人で誘導、脱出させたなんて、まさにプロフェッショナル」「このパニックの中冷静に対処し、全員無事に乗客を避難させてくれたクルーを本当に誇りに思います」「今は命を救ったJALの乗務員の方やその指示に従い脱出された乗客の皆さんに賛辞を送りたい」など、JALクルーをたたえる投稿が続々と上がった。
また、「あれだけの事故にも関わらず、乗客・乗務員に死者が出なかったのは、御社の訓練の賜物だと思います。乗務員の方にお疲れが出ませんように」「貴社におかれましては、是非とも今回搭乗した乗務員のPTSDへの心のケアをお願いします」など、乗務員の体調を気遣う声もあった。
JALは同日、公式アナウンスを発表。「1月2日夕刻、当社のJL516便が羽田空港に着陸した際、海上保安庁の航空機と接触し滑走路上で炎上しました。お亡くなりになった海上保安庁の関係者の方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。当社便にご搭乗されていたお客さま、乗員は全員脱出したことを確認しており、現在お客さまのご要望やお問い合わせに誠心誠意対応しております」と、事故について報告。そのうえで、「お客さまやご家族の皆さま、関係の皆さまには大変なご心配、ご迷惑をおかけしていますことを深くお詫び申し上げます」とした。今後について、「当社は、引き続き本事故の調査に全面的に協力してまいります」と記した。
また、米ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は「奇跡:飛行機が東京に着陸する際に爆発炎上したが、搭乗者全員助かる」と題した記事を発信するなど、欧米メディアも驚きを持って伝えている。
今回の事故では、海保機の乗員6人のうち5人が死亡した。SNS上では「亡くなった海保の方々のご冥福をお祈りします」など、追悼の声が多数寄せられている。