2人きり“ソーシャルディスタンス”でAKB48劇場公演再開 岡田奈々「抱きつきたくて仕方ない!」
人気アイドルグループ「AKB48」が13日、東京・秋葉原のAKB48劇場で“2か月半ぶり”となる劇場公演を開催。向井地美音と岡田奈々が計12曲、全力のステージをファンに届けた。
“2か月半ぶり”無観客での配信限定公演「なぁおんソーシャルディスタンス公演」
人気アイドルグループ「AKB48」が13日、東京・秋葉原のAKB48劇場で“2か月半ぶり”となる劇場公演を開催。向井地美音と岡田奈々が計12曲、全力のステージをファンに届けた。
AKB48は、新型コロナウイルスの影響により、3月31日に行った無観客での配信公演以降、劇場での公演を控え、4月に「おうちから、ニッポンを元気に!!」をテーマにした“OUC48プロジェクト”を発足。メンバーが自宅からパフォーマンスを届ける「おうち公演」を実施してきた。待望の再開となった劇場公演は、無観客での配信限定公演「ソーシャルディスタンス公演」として行われ、メンバーの安全面も考慮して、2名のメンバー構成での公演となった (通常の劇場公演は16名のメンバーが出演)。
「ソーシャルディスタンス公演」初日のステージに立ったのは、3代目AKB48グループ総監督の“おん”向井地美音と、AKB48とSTU48を兼任する“なぁ”岡田奈々のコンビ。2人は今年1月に、村山彩希と茂木忍を加えた仲良し4人組で、YouTube「ゆうなぁもぎおんチャンネル」を開設し、ステイホーム期間中もさまざまな動画をファンに向けて発信してきた。
約2か月半ぶりとなるAKB48劇場公演は、アイドルとファンの関係を歌った人気曲「遠距離ポスター」でスタート。早速、向井地が「2か月半ぶりの劇場公演、お待たせしました!」、岡田が「楽しんでいってください!」と、テレビやパソコンの前で公演を見守るファンを煽った。MCコーナーでは、無観客という状況について「劇場公演でこんなに緊張したことはないかも……」と向井地がコメントし、岡田は「抱きつきたくて仕方ない!」と公演再開の喜びを語ったが、「long distance (ロングディスタンス)」という本公演のテーマをしっかりアピールした。
ソロブロックに突入すると、向井地が所属するチームAの楽曲「Pioneer」を公演に出演できなかったメンバーたちの想いを伝えるように熱唱。さらに、バックダンサーとして初めて劇場のステージに立った思い出の曲「片思いの対角線」、AKB48グループセンター試験選抜の楽曲「君は僕の風」を元気いっぱいに歌い上げた。
一方、AKB48グループで抜群の歌唱力を誇る岡田は、「だらしない愛し方」、「I’m crying.」、「誰が私を泣かせた?」を披露し、この3曲を選んだ理由については、「向井地美音ちゃんにちなんだ楽曲を選ばせてもらいました」と“みーおんしばり”だったことを告白。続く「この涙を君に捧ぐ」の間奏では、生配信を観ているファンに感謝の想いを告げ、「このステージに立つことができて今とても幸せです。まだまだ大変な時期は続くと思いますが、一緒に乗り越えていきましょう」とメッセージを送った。
2人揃っての後半ブロックでは、岡田のセンター曲「ジャーバージャ」、向井地が大島優子からセンターを受け継いだ「ヘビーローテーション」で息ぴったりのパフォーマンス。今回のセットリストや歌割りは、リモート会議で話し合ったことを明かし、岡田は「2人でやれることがうれしい。安心感しかない。セットリストも歌割りも秒で決まった」と笑顔。また、自腹でパソコンを購入し、向井地に動画編集も教わっていると近況を報告した。
ラストの曲は、向井地がセンターを務めたAKB48の44thシングル「翼はいらない」。ソーシャルディスタンスを保ちながら2人で見つめ合い、心を重ねて歌い上げた。あっという間の1時間が過ぎると、2人一緒に「終わっちゃたー」とすこし寂しそうな様子。最後に向井地が、「みなさん引き続き、こまめな手洗いうがい、咳エチケットなどを行って、感染予防に努めて行きましょう」と呼びかけて、約2か月ぶりとなる劇場公演は幕を閉じた。
6月14日(日)は小栗有以と山内瑞葵、6月20日(土)は宮崎美穂と横山由依、6月21日(日)は峯岸みなみと柏木由紀の劇場公演が行われ、公演の模様は、DMM「AKB48 LIVE!!ON DEMAND」、ソフトバンク「VR SQUARE」で生配信される。
公演後の向井地、岡田のコメントは以下の通り。
■向井地美音コメント
「ステージに立つのはすごく久しぶりだったので心も体も緊張しましたが、やっぱり歌って踊ることが一番の幸せだな……と思いました!『ヘビロテ』の背中合わせで歌うシーンや、『翼はいらない』のフォークダンスも、全てソーシャルディスタンスを保って踊ったので、すごく新鮮でした。今はまだ通常のように 16 人で集まることはできないけれど、こうして仲良しのなぁちゃん(岡田)と2人で公演ができるのは、今しかできない貴重な機会なのでとても嬉しかったです!2ヶ月半、待っていてくれたファンの皆さまと劇場に『ありがとう、ただいま』と伝えたいです」
■岡田奈々コメント
「久しぶりにAKB48 劇場のステージに立つことが出来て、ようやくここに帰ってくることができたな、という懐かしい気持ちになりました。2人で公演を行うことはとても珍しいので、貴重な経験として楽しませていただいたのですが、みーおん(向井地)とのソーシャルディスタンスを保つのが私的には難しかったです(笑)。いつもくっついているのが当たり前だったので、パーソナルスペースが狭めの私は1日を通して大変でした。目の前にファンの方がいないのはちょっと寂しかったけど、配信を見てくれている皆さまに、画面越しに私たちの想いが伝わっていたらうれしいです」
■6月13日、AKB48劇場「なぁおんソーシャルディスタンス公演」セットリスト
OVERTURE
M01 遠距離ポスター 岡田、向井地
M02 Pioneer 向井地
M03 片思いの対角線 向井地
M04 君は僕の風 向井地
M05 だらしない愛し方 岡田
M06 I’m crying. 岡田
M07 誰が私を泣かせた? 岡田
M08 この涙を君に捧ぐ 岡田
M09 イイカゲンのススメ 向井地
M10 ジャーバージャ 岡田、向井地
M11 ヘビーローテーション 岡田、向井地
M12 翼はいらない 岡田、向井地