【RIZIN】週4でガソスタ勤務の修斗2階級王者・新井丈、初参戦に「最後まで諦めない気持ちを作ってきた」

大みそかに行われる格闘技イベント「RIZIN.45」(埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の試合前会見が29日、都内で行われている。“朝倉未来チャンレンジ1期生”ヒロヤと対戦する12連勝中の修斗2階級同時制覇王者・新井丈が現在の心境を明かした。

試合前会見に出席した新井丈【写真:ENCOUNT編集部】
試合前会見に出席した新井丈【写真:ENCOUNT編集部】

連敗からの連勝…転機は「格闘技を愛せるようになったから」

 大みそかに行われる格闘技イベント「RIZIN.45」(埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の試合前会見が29日、都内で行われている。“朝倉未来チャンレンジ1期生”ヒロヤと対戦する12連勝中の修斗2階級同時制覇王者・新井丈が現在の心境を明かした。

 これまでRIZINへの参戦は全く意識はしていなかった。前戦からの期間は短いが、「誰でも出たい舞台、迷わずやると決めました」とうなずく。

 対戦相手のヒロヤの印象を「自分とは真逆のグラップラー。組みがしつこく泥臭い試合をしてくるタイプなので、どちらが好きな展開、やりたい展開に持っていけるかっていう試合になると思います」と説明。

 自身のアピールポイントについては「どんなにきつい展開になっても劣勢になっても自分は試合をあきらめたことがないので、そこをたくさんの人に見てもらってパワーを届けたいと思います」と語った。

 その上で「自分のやりたいことはしっかりと打撃で、パンチを効かせて相手を失神させる。本当に試合開始からやりに行くつもりなんですけど、それに相手が持ちこたえて相手の得意な展開、きつい展開になることも十分想定している。5分×3R、最後まであきらめない気持ちを作ってきました」と胸を張った。

 9連敗から破竹の勢いで11連勝。何が転機だったのか。

「格闘技のことを好きになって、なんなら愛せるようになったからだと思います。練習だとかつらい時間、つらい取り組みが大嫌いだったんですけど、そういったところも含めて酸いも甘いもというか格闘技自体を考えて、格闘技への情熱が次第に増えていったので、そうなってくると自然と結果もついてきたんじゃないかと思います」

 自身のYouTubeチャンネルでは、等身大の姿を発信。現在は週に4回ガソリンスタンドでバイトをしながら格闘技をしている。洗車、コーティングのプロとしてお客さんからも愛されていた。

「自分が小学校のころの通学路にガソリンスタンドがあったんですよね。そこで働いているおじいちゃんが毎回帰り道にアメをくれるんですよ。『高校生になったら早く働けよ』って言われて育ってきて、そのまま高校1年生の4月からバイトをお願いしますって。もう9年ぐらいになるんじゃないんですか」

 RIZINの舞台では注目度の高いフライ級で戦っていくつもりだ。「(実力的に)タイトルとはしっかり離れていると思います。だからこそ自分の身内はそこに向かって応援してくれると思うし。自分は大きな壁ほど燃えると思うので挑戦いきたい」と力強く誓った。

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