【ブギウギ】“李香蘭”昆夏美の歌声に共演者感激 撮影現場は「拍手が鳴りやまない状態」
俳優の趣里が主人公・福来スズ子を演じるNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』(月~土曜、午前8時)の第65回が4日に放送され、中国・上海を舞台に羽鳥善一(草なぎ剛)が国際的な音楽会を開催する様子が描かれた。そこで李香蘭(昆夏美)が名曲『夜来香』を歌う場面があり、李香蘭を演じる昆が、圧巻の歌声を披露した。制作統括の福岡利武氏が取材に応じ、昆の起用理由など舞台裏を明かしてくれた。
制作統括が明かす名曲『夜来香』歌唱の舞台裏
俳優の趣里が主人公・福来スズ子を演じるNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』(月~土曜、午前8時)の第65回が4日に放送され、中国・上海を舞台に羽鳥善一(草なぎ剛)が国際的な音楽会を開催する様子が描かれた。そこで李香蘭(昆夏美)が名曲『夜来香』を歌う場面があり、李香蘭を演じる昆が、圧巻の歌声を披露した。制作統括の福岡利武氏が取材に応じ、昆の起用理由など舞台裏を明かしてくれた。
羽鳥も実在の人物をモデルにしているが実名ではない。一方、『夜来香』を手掛けた中国人作曲家・黎錦光(浩歌)と李香蘭だけは実名。なぜなのか。
「このシーンを大事にしたかったという思いがあります。よく知られている歌でもあり、ご本人をリスペクトさせていただきつつ、短いシーンなので実名を使わせていただきました」
当初から李香蘭の登場の予定はあったのか。
「上海の羽鳥を描くかどうか決めかねていましたが、『東京ブギウギ』に向かっての羽鳥さんを描くにあたり、上海の羽鳥さんも大事にしっかり描こうという思いでした。また、戦後の復興にかける思いを描く上でも大事だということで登場することになりました」
昆はミュージカルで活躍しており、福岡氏も「歌が本当にすてき」としたが、あらためて起用の背景を尋ねた。
「ヒロインのオーディションを受けていただいておりました。とても魅力的な方ですからどこかでと思っていたところ、1日だけの登場ですが、非常に印象に残る歌を披露していただいたと思います」
難しい楽曲。撮影の様子はどうだったのだろう。
「歌の練習はびっくりするぐらい少なかったと思います。さすがミュージカルスター。歌の習得が早かったです」
1回だけの登場はぜいたくな気がする。
「上海のエピソードの核として、のちにブギのリズムが生まれるにあたり、大事なエピソードですから、ぜいたくな使い方をさせていただきました」
昆が歌った現場の周囲の様子も気になる。
「しっかり歌を作り込んで来ていただいたので、歌のシーンの撮影が終わった時は拍手が鳴りやまない状態でした。本当にすてきな歌だったと思います。昆さんもやりがいを感じていただき『すごく楽しかったです』とおっしゃっていただいた際の笑顔が印象的でした。共演した草なぎさんも惜しみない拍手をおくっていました。『本当に上海にいるような気になりました』と話していました」