BreakingDownからの刺客・冨澤大智、完全アウェイのRIZIN初参戦に「批判の方が多い、だから勝たないとダメ」

大みそかに行われる格闘技イベント「RIZIN.45」(埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の試合前会見が29日、都内で行われている。格闘技エンターテインメント「BreakingDown」からの参戦となった冨澤大智が現在の心境を明かした。

試合前会見に登場した冨澤大智【写真:ENCOUNT編集部】
試合前会見に登場した冨澤大智【写真:ENCOUNT編集部】

「勝ったら『お前ら見たか』って言える試合」

 大みそかに行われる格闘技イベント「RIZIN.45」(埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の試合前会見が29日、都内で行われている。格闘技エンターテインメント「BreakingDown」からの参戦となった冨澤大智が現在の心境を明かした。

 Krushで2戦経験。2022年に「BreakingDown」に参戦するとアマチュア戦で6連勝。直近3試合は秒殺で相手をKOしている「BreakingDown」人気ファイターの冨澤は今回古巣王者の篠塚辰樹と対戦する。

「思ったよりは緊張していない。あとはやるだけだなという感じです」といつものようにクールな表情で答える冨澤は体調が良さそうだ。

 BreakingDownでアマチュアを相手してきたときとは違う。“極上の格上”と気持ちが高ぶっている。

「僕がもともといた団体でベルトを巻いている選手。だから強い。僕は『BreakingDown』に出て好き放題言われているけど、こいつを食うことで『お前らなめんじゃねーぞ』って。そこに懸ける思いはめちゃくちゃ強いですよ。

 彼がRIZINに出るためにYUSHIをあおった。さすがにKrushの王者がダサいなと。彼は僕が元々いた団体でベルトを獲ってる。そいつを倒すことでやっぱり冨澤大智強いんだと。BDでいくら強くても、俺の強さを証明できない。お前(篠塚)が持ってる立ち位置は俺が全部奪ってやるぞって気持ちです」

 その上で試合展開については「相手が俺のことを舐めてるなら俺が勝つ。舐めてないなら良い勝負になる。倒すつもりでくるなら、どちらかが倒れますよね」と語った。

 現王者に勝つ可能性はどれほどあるのか。「BreakingDown」で積み上げてきたものも今回の試合に生きると胸を張る。

「僕が格闘技を始めたのは21歳のとき。そのときに思ったのが、テクニックは子どものころからやっているエリートには勝てないんですよね。そのなかでもプロに勝とうと思ったら打ち合いしかないんですよ。どれだけ相手がパワー、スピード、テクニックで勝っていても、打ち合いで勝てるなら絶対数%かそれ以上の勝つ可能性ってある。

 BreakingDownでやってきて、俺は本当に打ち合いに強いんですよ。そういう自信があるし、そういう練習を格闘技を始めたころからずっとやってきた。だからその状態に持っていったら俺は絶対負けない。自信ありますよ」

 賛否あるイベントを代表しての参戦。プレッシャーはある。覚悟が他のそれとは違った。

「BreakingDownからRIZINに出られるっていうのはすごいことだと思う。ただ勘違いはしてほしくないのは誰でも出られるわけじゃない。俺は格闘技に向き合ってきた自負はあるし、そういう思いでBreakingDownに出た。

 かと言ってBreakingDown戦士がRIZINに参戦するから称賛されるわけじゃないんですよね。批判の方が多いし、負けたらボロクソ言われる。だから勝たないとダメなんですよ。そういう思いがないやつはBreakingDownとRIZINに上がる資格はないと思っています。だから絶対勝ってやる」

 今後については「RIZINに出られるならRIZIN出たいですよね。僕はBreakingDownからプロ選手にケンカを売るのは違うと思ってた。しっかりプロの世界でやっている選手の名前を出すのは違うなと思ったから言ってこなかった。でもRIZINで篠塚選手に勝つってことは、俺はその選手たち(プロ)にケンカを売れるってこと。俺が勝つことでキックの界隈は盛りあがっていくと思う」と豪語した。

 冨澤はKrushから逃げたのか。その問いにこう答える。

「俺がここで負けたら『逃げた』って言われても仕方ない。それはもうずっと俺も思ってるから。でも、勝ったら『お前ら見たか』って。そう言える試合です」

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