X JAPANリーダー、YOSHIKIをマネジメントするジャパンミュージックエージェンシーが28日、女性セブンなどに掲載された記事で名誉を毀損（きそん）されたとして、発行元の小学館に損害賠償1億1000万円や謝罪広告などを求めて東京地裁に提訴したことを発表した。代表弁護士は紀藤正樹氏。これまで問題視されてきた複数の宗教団体と対峙し、消費者問題などにも取り組んできた有名弁護士がYOSHIKIの名誉を守るために小学館と闘う。

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　紀藤弁護士が所長を務めるリンク法律事務所の公式サイトによると、紀藤氏は1960年、山口・宇部市生まれ。大阪大法学部卒で大阪大大学院でも学んでいる。司法試験合格後は弁護士として活動。消費者問題から被害者を救済する活動に取り組み、多くの詐欺事件の被害対策弁護団を率いてきた。

　また、統一教会（世界平和統一家庭連合）が合同結婚式で注目を集めた1992年から、テレビ情報番組に出演。被害の実情を訴え、現在も全国霊感商法対策弁護士連絡会の一員として、同団体と闘っている。

　文字通り、人権派の有名弁護士だが、周辺を取材すると、YOSHIKIとは約10年前からSNSを相互フォローし、互いを知る仲。YOSHIKI関連の訴訟を担当するのは初めてだが、綿密な準備の上で今回の提起になったという。

　紀藤氏ら4人の弁護士を含む原告側が「名誉を毀損した」と訴える記事は、女性セブン 2018年 8月2日号「YOSHIKIが『Toshl排除！』“紅の絶縁”全真相」から今年11月23日号の女性セブン「XJAPAN ベース・HEATH さんがん急死 YOSHIKIと Toshl慟哭の安置室でも 『睨み合い』」までの計7本。対して、小学館の女性セブン編集部は「訴状が届き次第、適切に対応します」とコメント。このまま裁判となると、来年1月中には、第1回口頭弁論の期日が判明するとみられる。