“伝説の喧嘩師”が悔やんだBreakingDown10 「ここ10年で一番のヘタ打ち」 “ナメクジ野郎”発言に沈黙
“伝説の喧嘩師”アンディ南野が2023年の格闘界を総括。BreakingDown10での“失態”を「ここ10年で一番のヘタ打ち」と悔やんだ。
「あれは自分なりにトークの勉強しなあかんなと」
“伝説の喧嘩師”アンディ南野が2023年の格闘界を総括。BreakingDown10での“失態”を「ここ10年で一番のヘタ打ち」と悔やんだ。
アンディは20日、投資家の牛飼氏とともに、大阪市内の児童養護施設を2年連続で慰問。代表者を通じて、小学生から高校生まで計200人の子どもたちにクリスマスプレゼントを渡した。
「この施設は全部で6か所あるんですよ。昨年スタッフさんたちはそれぞれのタイミングで子どもたちにお渡しいただいたみたいなんですけど、そのときに写真や動画を撮ってくれて、後日メッセージカードとともにいただきました。子どもたちの笑顔が見れてとてもうれしい思いでした」
牛飼氏は「一生続けていきたい」と話しており、来年以降も継続して支援することで一致した。
今年もあと10日ほど。1年の格闘界を振り返ったアンディは、「自分自身もBreakingDownに応募したり、オーディションに行ったりしましたけど、BreakingDownの盛り上がりとともに、今まで以上に格闘技が注目された1年になったんじゃないかなと思います」との見方を示した。
リングで試合をすることはなかったものの、勝者が賞金総取りとなる新格闘技イベント「マネーファイト」を年5回開催。小会場から始まり、中規模の会場で開催できるまで注目を集めた。
「BreakingDownによって全く格闘技をしたことがない人たちまで格闘技に目を向ける1年になったのかなと。自分もマネーファイトをやって、次回1月28日(豊中176BOX)、その次は多分4月か5月にあるんですけど、そこに向けての応募も届いていて、自分は家庭環境がどうのこうのとか、すさんでいてとか、過去に自分に自信がなくて…とか全く格闘技したことがない人たちが興味を示してくれている。世間に出たり、自分に自信を持ちたいという人たちに、格闘技がすごく心に明かりを灯してくれているのかなって思います」と、明るい兆しが出ていることを前向きに受け止めている。
一方で、アンディが個人の失敗として悔いたのが、BreakingDown10のオーディションだ。
満を持して初登場したアンディだが、ごぼうの党の奥野卓志代表の“ナメクジ野郎”発言にまさかの沈黙となってしまった。
「あれは自分なりにトークの勉強しなあかんなと。ここ10年で一番のヘタ打ちでした。情けない」
運営側が期待していたのは、奥野氏との舌戦や一触即発の展開だったと推測される。しかし、アンディは奥野氏の挑発に対し、うまく返すことができなかった。
そのときの心境を聞くと、「ナメクジ野郎…どういう意味なんかなと思って。本来ならオイコラ! って言うてたんやろうけど、僕ももう45歳の大人ですから。いきなり胸ぐらつかむのも違うんじゃないかなとか考えているうちに横からバン仲村にトークをかっさらわれてしまって」。10代のころはたった1人で暴走族狩りを行い、暴走族50人相手に1人で決闘を挑んだ逸話を持つなど、地元大東で大暴れしていたアンディだが、今はジムを経営し、不登校の子どもたちを指導している立派な経営者。BreakingDown流の立ち回りに、すぐにスイッチを切り替えることができなかったのもある意味、当然かもしれない。
マネーファイトは新企画も 「夢のあるイベントを開けたら」
今では笑い話に変えており、「ナメクジ野郎って言われたときに、喉詰めた顔があるんですよ。BreakingDownの公式YouTubeで上がっているんですけど、その顔が自分でも再現しろって言われてもできへんような顔で、あまりにも間抜けな顔していて(笑)。自分自身でもその顔が面白すぎて、今年の品評会で一番評判のよかったお米があるんですけど、そのお米を真空パックしたものにその自分の間の抜けた顔をプリントした厄落米(やくおとしまい)というのプレゼント用で作ったんです」。なお、BreakingDownには今後も継続して申し込むという。
マネーファイトについては、来年さらなる新企画を練っている。今年はカウアン・オカモト氏がエキシビションに登場するサプライズもあった。
「まだちょっと構想段階なんですけども、誰もがあっと驚く内容を入れたいなと思っています。マネーファイトは格闘家に対して、お客様に投げ銭をしてもらうイベントなんですけど、この先もう少しマネーファイトというイベントの規模を大きくしていけるならば、格闘技だけじゃなくて歌、ダンス、踊り、お笑いとか、そういうのに投げ銭カンパをしてあげられるバトルというのも組み込んでいけたらなと思っています。違う要素、違うジャンルのマネーファイトバトルを繰り広げられる、そういう多様性のあるイベントにできたらと。いろんなジャンルの人たちにちょっと夢のあるイベントを開けられたらなと思っています」
本業の合間を縫って、善意の活動を行っているアンディは、年末も大忙し。毎週末の北新地での防犯パトロールは6年を超え、現在も継続中だ。
「29日までやるんですけど、北新地地区はコロナ明けでは一番の盛り上がりを見せている繁忙期になっているみたいで、やっぱり人がすごくて、飲み客さんが増えると自然とけんかも増えるのでしっかり防犯していきたいですね。街にお金が潤い出してきているので、ぼったくりというのも最近結構話を聞くようになりました。警察の方と連携を取りながら、できるだけ被害に遭う方に近づいていけるような努力、活動を僕らもせなあかんなって思っています」と、アンディは結んだ。