「今やっても面白い」30年たっても色あせず 今はなきゲーム会社「ヒューマン」の名作たち
ゲームソフトの制作会社と言えば、任天堂やバンダイナムコなどが有名だ。そんな有名ソフトメーカーに負けない勢いで、1980年代から90年代に数々の作品を生み出したヒューマンという会社をご存知だろうか。今回は今はなきゲーム会社・ヒューマンの名作ゲーム4選を紹介しよう。
デコトラを題材にしたあの名作ゲームも登場!
ゲームソフトの制作会社と言えば、任天堂やバンダイナムコなどが有名だ。そんな有名ソフトメーカーに負けない勢いで、1980年代から90年代に数々の作品を生み出したヒューマンという会社をご存知だろうか。今回は今はなきゲーム会社・ヒューマンの名作ゲーム4選を紹介しよう。
1作目は『ファイヤープロレスリング』だ。89年6月にPCエンジン用ソフトとして発売され、レスリングのマットを斜め上から見る視点が、画期的だと話題になった。
91年12月には、スーパーファミコン版も発売され、20タイトル以上続く人気シリーズに成長していく。4人同時プレイやコンビネーションタッグなどの独自システムが楽しく、『ファイプロ』と呼ばれて多くの人に親しまれた。
2作目は91年に発売された『スーパーフォーメーションサッカー』(スーパーファミコン)である。同作はゴール後ろから眺める3D視点が特徴的なサッカーゲームで、サッカーの戦略に欠かせない8種類のフォーメーションを選択することが可能である。対戦相手によって、さまざまな戦い方を選べるのも魅力的だ。
横画面で斜め上や真上からの視点でプレイするサッカーゲームが主流だったが、本作は縦画面の3D視点だったこともあり人気の作品となった。SNS上では「今やっても面白い!」「3D視点が革新的だった」と高評価コメントが多く寄せられている。
3作目に紹介する『クロックタワー』(スーパーファミコン)は、95年9月発売のホラーゲームである。同作は少女・ジェニファーを操って、屋敷のなかを捜査していく。
彼女が屋敷の中を進んでいくと、大きなハサミを持った男が突然襲ってくることもあるのでスリル満点。しかし、ジェニファーには戦う力がないため、逃げるしか選択肢がない。恐怖に耐えながら屋敷から脱出できればクリアとなるのだが、ハサミ男のシザーマンに殺されればゲームオーバーである。主人公がひ弱で襲われれば逃げるしかない不自由さのある本作だが、それこそがゲームに熱中させるポイントとも言えるだろう。
さらに、本作の魅力は、ゲームの進め方によって結末が変わることである。進行中の選択肢や獲得するアイテムなどで変化するエンディングを楽しめるのだ。
ネット上には「初見ではクリアできない難しさだった」「自分にとっては初めてのホラーゲームで、いろいろなエンディングを楽しんだ」など、本作を夢中で楽しんだファンのコメントが寄せられている。
最後に紹介する『爆走デコトラ伝説』(プレイステーション)は、98年6月に発売されたゲームである。『爆走デコトラ伝説』は『男一匹夢街道』や『男人生夢一路』などのタイトルがあるシリーズ作品だ。
本作はレースの爽快さと、トラックの荷台を中心としたペイントなどを自分好みにカスタマイズできる面白さがある。BGMで演歌が流れていたため、SNS上では「『デコトラ伝説』で演歌の良さに気づけた」「仕事でトラックを運転するときも演歌を流す」などの声が多く、ゲーム全体を通して大きな影響力を及ぼした作品と言える。
今はなきゲーム会社「ヒューマン」は、他社とは違う視点のスポーツゲームに挑戦したり、ホラーゲームにやり込み要素を加えたりしていた。「ヒューマン」の残した多くの名作やシリーズ作品の数々は、今なお多くのファンの心に残っていることだろう。