超大物歌手がアニソンを歌っていた? 国民的アニメ主題歌に起用されたアーティスト
アニメにおいて、内容とともに重要視されているのがテーマソングだ。今や話題のアニメとのタイアップは、人気アーティストになるための登竜門といわれるほどである。本記事は、昔から愛されている作品の中から、“アニソン”を歌っていた意外なアーティストを紹介する。
作品の重要な役割を担っているアニメソング
アニメにおいて、内容とともに重要視されているのがテーマソングだ。今や話題のアニメとのタイアップは、人気アーティストになるための登竜門といわれるほどである。本記事は、昔から愛されている作品の中から、“アニソン”を歌っていた意外なアーティストを紹介する。
まずは、日曜夕方に放送されている長寿アニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ)。主人公・まる子を中心に繰り広げられるほのぼのとした日常に、ほっとさせられた人も多いのではないだろうか。そんな人気作品の第2期、6代目オープニングテーマを担当していたのはKinki Kidsである。
同アーティストが歌う『やる気まんまんソング』は、ちびまる子ちゃんの作風とはうって変わり、ラップ調からはじまる。サビ部分の「よかった、雨降りゃ虹がでる」というフレーズは、聞きなじみがある人も多いだろう。ちなみに同楽曲の作詞は『ちびまる子ちゃん』の作者であるさくらももこ氏が担当している。
次に紹介するのは忍術学園を舞台に、個性豊かなキャラクターが登場する『忍たま乱太郎』(NHK)。本作品の歌といえば『勇気100%』を思い浮かべる人が大半だろう。しかし、このアニメも大物歌手が歌を担当したことがあった。『津軽海峡・冬景色』などさまざまなヒット曲を歌う、演歌歌手の石川さゆりだ。
実は1999年に発売された『愛がいちばん』が、同作品のエンディングテーマに起用されている。演歌とは一味違うポップな曲調にネット上では「え!石川さゆりさんが歌ってたの?」「全然知らなかった」など、石川だと気づいていない人も。
最後は97年に公開された映画作品『映画ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記』(東宝)のテーマソングを紹介する。原作者の藤子・F・不二雄さんが執筆中に亡くなったことから遺作としても知られる本作品は、興行収入20億円を突破。この映画のエンディングテーマを担当したのは、大物ロックアーティストの矢沢永吉だ。
楽曲『Love is you』はバラードチックなイントロではじまり、アニメとロックが絶妙に調和したエンディングとなっている。思わぬ掛け合わせに「この曲で初めてYAZAWAを知った」「いつ聞いても温かい気持ちになる」といった声が寄せられ、幅広い年代から支持を得ているようだ。
ちなみに楽曲中のコーラスには矢沢の娘・洋子が参加している。映画ドラえもんが人生初のレコーディング作品になったのは、当時小学校に通っていた彼女にとって、うれしい思い出になったのではないだろうか。
作品を彩るために欠かせないテーマソング。楽曲も作品の一部として楽しむポイントになりつつあるのかもしれない。
なお【合本版】映画ドラえもん のび太のねじ巻き都市(シティー)冒険記は電子版で購読することができる。