【どうする家康】小栗旬、最終回にサプライズ出演 前作大河で「松本潤くんに出てもらったので」

俳優の小栗旬が17日、この日放送された松本潤が主人公・徳川家康を演じるNHKの大河ドラマ『どうする家康』(日曜午後8時)の最終回に南光坊天海役で出演した。小栗は主人公・北条義時を演じた昨年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に続く大河ドラマ出演。演じた南光坊天海は、天台宗の高僧。卓越した知識と教養を持ち、家康に取り立てられ暗躍、遺言を託された一人。

南光坊天海を演じる小栗旬【写真:(C)NHK】
南光坊天海を演じる小栗旬【写真:(C)NHK】

南光坊天海役でサプライズ出演「箸休めとして出てきたんだなと思って楽しんで」

 俳優の小栗旬が17日、この日放送された松本潤が主人公・徳川家康を演じるNHKの大河ドラマ『どうする家康』(日曜午後8時)の最終回に南光坊天海役で出演した。小栗は主人公・北条義時を演じた昨年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に続く大河ドラマ出演。演じた南光坊天海は、天台宗の高僧。卓越した知識と教養を持ち、家康に取り立てられ暗躍、遺言を託された一人。

 小栗は約1年ぶりに大河ドラマの撮影スタジオに入った感想をコメント。

「もちろん、スタジオは同じなので『懐かしいな』と感じましたけど、当然ながら中のセットの感じはずいぶん違うので、なんだか不思議な気持ちになりました」

『どうする家康』は、どのように見ていたのか。

「ドラマの前半は、自分がやってきた義時もそうだったように、いろんなことに翻弄されながら、それでも乱世を生き抜くところが描かれてきましたが、最近は年も重ねて、徳川家康として『修羅の道を行く』という話まで進んできたので、ここから先がさらに楽しみだなと思いながら見ていました。それにやっぱり1年以上やってきた中で、役に対する深みとか重みとか、経験してきた人にしか出せないお芝居が出てくるので、そこは一視聴者として楽しみに見たいなと」

 天海役で出演するにあたって、どんな気持ちで臨んだのか。

「僕が主演を務めた『鎌倉殿の13人』の最終回、松本潤くんに出てもらったので、以前から制作陣に何かしらの形で出てくれたらうれしいとは言われていたんです。ですから、最後の最後でオファーをいただいて出演できるのはうれしいなと思ってお受けしました。ただ実を言うと、天海がこの時代にはかなりの高齢だということを、僕がいまいちわかっていなくて。かつらやメークを合わせていくうちに『果たしてこれは、私であるべき役なんだろうか?』っていうクエスチョンが浮かんだまま、撮影当日にたどり着きました(笑)。でも、お気づきになった方もいらっしゃると思いますが、劇中で『源氏物語』と『吾妻鏡』を持たせていただけたので、大河と大河の橋渡しと言いますか、何かしらつなげる役割も果たせたのかなと思っています」

 思わぬ老け役だったとのことだが、現場で実際に演じてみてどうだったのか。

「見た目、ほぼほぼ誰だかわからない感じだったので、その見た目を利用するというわけではないですけど、自由に楽しくお芝居させてもらいました。そのほうが面白くなるかなと。義時は役柄上、我慢の芝居のほうが多かったから、今回は当時できなかったほうの振り幅で演じさせていただきました。果たして、皆さんが思い描く南光坊天海だったかどうかはわからないんですが(笑)」

 最後は視聴者にメッセージ。

「脈々と受け継がれてきた時代の中で、鎌倉時代に生きる人間を演じた僕が、今度は戦国時代に、また全然違うキャラクターで出させてもらったことは、感慨深かったです。1シーンでどんなことができるかわかりませんでしたが、連綿と続いてきた時代や人のつながりを感じさせる役を演じて、いい経験をさせてもらいました。それに、最終回に向けて重い展開が続いてきた中で、ああいうシーンがあるのもよかったんじゃないかと思っていて。きっと、天海に対して深い思いを持つ視聴者の人たちもいらっしゃるとは思うのですが、それは一度忘れていただいて(笑)、今回、天海は箸休めとして出てきたんだなと思って楽しんでもらえていたらいいですね」

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