物理法則を完全無視? 消える、分身…驚愕魔球を操る人気野球漫画キャラたち
人気スポーツである野球を題材にした漫画は昔から多く存在する。中でも主人公が投げる魔球は、実際の野球では再現できない球種で読者を楽しませてくれる。本記事では、実際にあったらどんな強打者でも打てないであろう魔球を操るキャラクターを紹介しよう。
物理法則を無視した魔球たち
人気スポーツである野球を題材にした漫画は昔から多く存在する。中でも主人公が投げる魔球は、実際の野球では再現できない球種で読者を楽しませてくれる。本記事では、実際にあったらどんな強打者でも打てないであろう魔球を操るキャラクターを紹介しよう。
魔球と聞いて漫画『巨人の星』(原作:梶原一騎、作画:川崎のぼる)の主人公・星飛雄馬を思い浮かべた人は多いだろう。1966年より『週刊少年マガジン』(講談社)で連載された本作で飛雄馬は、父・一徹から受けた猛訓練を乗り越え、巨人軍の投手として活躍を見せる。
彼の投げる魔球は大リーグボールと呼ばれ、数々の打者を苦しめる。大リーグボール1号は、打者が構えているバットに向かっていく魔球だ。スイングされる前のバットに当たったボールはゴロとなり、簡単に打者をアウトにできた。続く2号は、打者の目前でボールが急浮上する。その挙動はバッターが目で追えずに見失うほど。別名、消える魔球とも言われている。そして3号は、バットの風圧によってボールの軌道が変わってしまうほどの超スローボールだ。
飛雄馬は左腕を負傷後も、右投げ投手として大リーグボールを使いこなす名投手だった。SNS上では「どんな逆境にもド根性で乗り切る姿を尊敬」「星飛雄馬への憧れから足を高く上げてた」との声があがり、高い影響力が伺える。
同じ巨人軍を舞台にした漫画『侍ジャイアンツ』(原作:梶原一騎、作画:井上コオ)でも魔球が登場する。71年より『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された作品で、さまざまな魔球を操り巨人軍のエースへと登りつめる番場蛮が主人公だ。数ある魔球のなかでも分身魔球は多くのファンに衝撃を与えただろう。理由は、蛮が生み出した最後の魔球である分身魔球を投げ、彼はマウンド上で立ったまま死んでしまうからだ。
SNS上では「番場蛮の最期は涙なしに読めない」「番場蛮の壮絶な最後は…涙」と悲しみのコメントが上がっている。
最後に紹介するのは96年より『週刊少年マガジン』(講談社)で連載された『Dreams』(原作:七三太朗、作画:川三番地)だ。本作品の主人公・久里武志は、野球に対する思いは熱く、実力も備えているが協調性のなさからトラブルを起こしてきた問題児。最後に受けた高校で監督に見込まれ入部を許される。
そんな問題児の久里もさまざまな魔球を編み出していく。なかでも「バクボール」は彼の代表的な魔球で、左右に微妙に揺れる重いボールで打者を打ち取っていく。ファンの中には、ゲームのキャラメイク機能を使い、変化球の種類やストレートの速度などを微調整して、久里の再現に挑戦する強者がいるほどの人気だ。
今回紹介した投手が、漫画の世界を飛び出し現実に現れたらどのような活躍をするだろうか。実際の強打者との対決を想像してみるのも面白い。