米津玄師、米国の今年を代表するアーティスト選出 日本人初の快挙は「チェンソーマンのおかげ」
全米レコード協会(RIAA)が11日、今年活躍したアーティストを総括する“RIAA Class of 2023”を発表し、57組のアーティストの中に、史上初、唯一の日本人アーティストとして米津玄師が選出された。
テレビアニメ『チェンソーマン』のOPテーマ 全米レコード協会が発表
全米レコード協会(RIAA)が11日、今年活躍したアーティストを総括する“RIAA Class of 2023”を発表し、57組のアーティストの中に、史上初、唯一の日本人アーティストとして米津玄師が選出された。
1958年以来、全米レコード協会(RIAA)は、アメリカにおいて世代を超えたファンを魅了し、セールスを大きく伸ばし偉大な功績を残したアーティストを年末に讃えてきた。2023年の総括“RIAA Class of 2023”では、今年初めて全米レコード協会よりゴールドおよびプラチナ認定を受け、グローバル規模でポップカルチャーに大きな影響を与えたアーティストを紹介。
米津の『KICK BACK』が、“史上初の全編日本語トラック”としてゴールド認定となったことを、2023年のハイライトとして大きくピックアップされ伝えられた。
過去には、17年にハリー・スタイルズ、18年にBTS、21年にオリヴィア・ロドリゴ、22年にTWICEが選出されており、23年の“RIAA Class of 2023”では、韓国より4組、BTSのジョングク(ソロ)、ジミン(ソロ)、Stray Kids、TOMORROW X TOGETHER(トゥモロー・バイ・トゥギャザー)が選出、イギリスよりTikTokで大ブレークしたシンガー・ソングライターPink Pantheress(ピンクパンサレス)が選出され、今年大注目の世界的アーティストに米津が選ばれる快挙となった。
『KICK BACK』は、テレビアニメ『チェンソーマン』のオープニング・テーマとして書き下ろしされ、作詞・作曲・歌唱を米津、編曲を米津と常田大希(King Gnu/millennium parade)が共同で行い、モーニング娘。『そうだ!We’re ALIVE』をサンプリングした楽曲。
22年10月12日に配信リリースされ、Spotifyの世界で最も再生されている楽曲デイリーランキング「トップ50- グローバル」(10月13日付)に47位でランクイン。同チャートに国内アーティストがチャートインするのは史上初となり、配信開始よりわずか1か月という速さでグローバルでのストリーミングが1億再生を突破。
デジタルでの週間ランキングは首位5冠を獲得し、フィジカルシングルは発売初週で30万枚超えのセールスを記録。そこから1年をかけて楽曲の人気はとどまることなく、2023年8月には、“日本語詞”の楽曲として“史上初”のRIAAゴールド認定を受けるという、日本の音楽史を塗り替える快挙を成し遂げた。
なお、アメリカでは、米津の「地球儀」(英題:Spinning Globe)が主題歌となる、スタジオジブリ宮崎駿監督『君たちはどう生きるか』(英題:The Boy and The Heron)が12月8日に公開されたばかり。全米の週末興行収入ランキング1位獲得、日本映画オリジナル作品としては初の快挙となっており、10日にはロサンゼルス映画批評家協会賞のBest Animationとボストン映画批評家協会賞Best Animated Filmを受賞するなど、賞レースにおいても大きな注目を集めている。
◯米津玄師コメント
うれしかったですね。ひとえに「チェンソーマン」のおかげだと思います。そんなに実感はないんですけど、とにかくうれしかったです。アメリカのポップミュージックは子どものころからよく聴いていたので、そこで受け入れられたというのは、本当に喜ばしいことだと思います。日本語が分からない人たちがこの曲を聴いて「何かいいな」と思ってもらえたのであれば、作った甲斐があったと思います。