「セクシーな衣装には抵抗が…」 18歳高校生でのラウンドガールデビューから9年“卒業”する晶羅が今、明かす本音

リング上での激しい闘いにひとときの清涼感を与えるラウンドガールは、リングの花とも呼ばれる。なかでもシュートボクシング(SB)のシュートガールズは、格闘技界随一といわれる非常にセクシーな衣装を身にまとうラウンドガールとして知られている。その役割を18歳から9年間務め、このほど無事に“卒業”した晶羅に話を聞いた。

9年間のシュートガールズ生活を“卒業”した晶羅
9年間のシュートガールズ生活を“卒業”した晶羅

先輩たちに圧倒されて今がある

 リング上での激しい闘いにひとときの清涼感を与えるラウンドガールは、リングの花とも呼ばれる。なかでもシュートボクシング(SB)のシュートガールズは、格闘技界随一といわれる非常にセクシーな衣装を身にまとうラウンドガールとして知られている。その役割を18歳から9年間務め、このほど無事に“卒業”した晶羅に話を聞いた。(取材・文=“Show”大谷泰顕)

「9年間という長い間、シュートガールズを務めさせていただいたので寂しい気持ちもありますし、このコスチュームが着れないっていうのが、ちょっと寂しい。もう着れないのか。また着たいなーっていう気持ちに今はなっています」

 11月14日、後楽園ホールで、シュートガールズを無事に“卒業”した晶羅が改めてその心境を打ち明けた。格闘技界随一といわれるセクシーな衣装は、それだけ露出部分の多さにもつながる。それでも一度は着てみたい、と思わせるデザインのカッコよさがシュートガールズの人気の秘密でもある。

 晶羅は9年前を振り返り、「当時は18歳の高校生だったってこともあって、この衣装には抵抗があったんです。それまでガーターとか着たことがなかったので……」と話し、「だけど恥ずかしさはないんだよなー。もう慣れちゃって。でも、恥ずかしいとは思わないけど、戸惑いはあります。ハミ出してないかなとか。大丈夫かな。でも、それも昔ほどではないかな」と続けた。

 9年前のことを思い出すと、晶羅は当初、代役でシュートガールズの一人としてリングに立った。

「その時に、この衣装を着ることに対して、まったく恥ずかしいという態度を出さず、堂々としていた先輩たちの姿に圧倒されたんです。それがカッコいいなあって思って。それを見習って今がある感じです」

 その後、晶羅は正式にオーディションを受け、見事合格し、晴れてレギュラーとしてシュートガールズの仲間入りを果たすことになる。

晶羅(左)とシュートボクシングのエース・海人
晶羅(左)とシュートボクシングのエース・海人

楽しいと思えることを“卒業”する理由

「最初は格闘技への免疫がなかったので、KOシーンを初めて観た時には衝撃があって。目の前で見ていると怖いなって思うこともありました。でも続けて観ていくうちにSBの魅力を知ることができたので、今はすごく面白いなって思っています」

 その後、結果的に9年間という長きに渡ってシュートガールズを務めて来た晶羅に対し、印象深い試合を訊ねてみると、こんな答えが返って来た。

「いま最前線で闘っている選手、笠原(弘希・友希)兄弟や山田(彪太朗・虎矢太)兄弟とか。新人の頃から観ていて、試合スタイルだったり強くなっていく過程を観ているんです。だから、この試合が印象的というよりは、ずっといろんな選手の成長を観てきた感じはありますね」

 この話を聞く限り、母親や親族に近い物言いだと思ったが、さらに晶羅はSBの魅力をこう話した。

「SBは本当に大好きで、選手の皆さんも、本当にいい人。舞台裏でも挨拶をちゃんと返してくれるし、みんな性格がよくて、そんな選手たちの集まりだから、私も応援したいと思うし、今でも大好きだし、楽しいし。私は好きがあふれている。私は辞めちゃうけど、これからも普通に遊びに来たいと思っています」

 ここで素朴な疑問が浮かぶ。なぜそこまで楽しいと思えることを“卒業”するのか。

「きっかけは新しい子が入ってきたことですね。最初は先輩がいて、その後、しばらく私も続けてきたけど、次は私の番だなって思っていたから。楽しいからずっとやりたくなっちゃうんですよ。でも、どこかで決めないと。だから自分で“卒業”しようと決めました。あとはみんなに託しますけど、みんなかわいいから、すべてを任せられるメンバーです」

 そう言ってシュートガールズを“卒業”する理由を話した晶羅だが、実はひとつだけ心残りがあるという。

「私たちがラウンドすると、ファンの方々が手を振ってくれるんですけど、私は一度も振り返したことがないんです。それは皆さんが思っている以上にラウンドボードが重いので、両手で持たないと落としてしまいそうで怖いから。もちろんリング下だったり、リング上でも両手が空いている時は振り返しているんですけど、ボードを持っている時にはそれができなかったんです」

手を振る代わりにしていたこと

 手を振る代わりに晶羅がしていたことは何か。

「私はどうしていたかっていうと、大きくうなずくっていう。ちゃんとわかっているよってうなずく感じでした」

 ちなみに9年間で、シュートガールズの衣装は4回変わった。

 晶羅は「すべて着させていただいて。できれば一着、思い出として記念に欲しいくらい」と話したが、「自分がこんなに長くシュートガールズをやるとは思っていなかったんです。気がついたら9年も経っていましたね」と感慨深そうにコメントする。

 たしかに9年間も担当すれば、ひと一倍以上の愛着を持つだろうし、記念に衣装を持ち帰りたい気持ちになるのも理解ができる。

 実際、SBに関してはより熱が入る雰囲気で、「注目しているのは、同性のMISAKI選手、エースの海人選手、笠原兄弟、山田兄弟……。みんなもっと強くなるから一瞬でも見逃せないですね」と話し、「シーザー武志会長にも『お疲れ様』って言っていただいて、こちらこそ、本当にお世話になりました」と続けた。

 最後に晶羅は、「結構、長い間、在籍させていただいて、ありがとうございました。SBで出会った方や、私のことを知ってくださった方も多くいると思うので、その方々にも、今後も応援していただけるように、私のお仕事を頑張っていきたいと思いますので、引き続き、見守ってください。応援よろしくお願いします。9年間、ありがとうございました」と名残惜しそうに話していたが、「この後は、今まで通り、モデルさんやいろんなお仕事を変わらずに続けていきます」と話した。

 ちなみに最後だからと、シュートガールズのギャラについても聞いてみたが、「そこはノーコメントで(笑)」とのこと。

 今後は元シュートガールズの一人として、リングを降りても、リング上で発していたセクシーさを忘れずに活躍してもらいたい。

次のページへ (2/3) 【写真】「セクシーすぎる」…ラウンドガールを実際に務める晶羅の姿
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