俳優の趣里が主人公・福来スズ子を演じるNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』（月～土曜、午前8時）の第53回が13日に放送され、大阪に久々に里帰りしたスズ子が、銭湯のはな湯の常連客たちと再会する様子が描かれた。そこで、銭湯の看板を作ったアホのおっちゃん（岡部たかし）とマッサージ師のアサ（楠見薫）が結婚していたことが明らかに。スズ子も驚いたが視聴者も驚いたはず。制作統括の福岡利武氏が取材に応じ、2人の結婚の背景と演じた岡部と楠見の反応を明かしてくれた。

　第53回ではスズ子が2人の結婚に「まさかのまさかや」とびっくり。劇中、アホのおっちゃんはアサに1人で死ぬのは嫌だと言われて仕方なく結婚したと説明。子どもをそろそろ欲しいと言っていたが、アサは自分はもう60歳と話す展開。台本通りなのか。

「はな湯の常連のメンバーはスズ子が定期的に帰ってきて描かれることがあるので、俳優の皆さんは自分がどうなっているのかをとても気にしていて、楽しみにしていました。脚本の足立紳さんとしてはみんな変わっていないけど、何か少し変わっていくものもあるということを描きたかったようです。今回の2人の結婚は足立さんのアイデアで、一番驚いていたのはキヨ役の三谷昌登さん。『オレちゃうんかい』と言ってました（笑）」

　アホのおっちゃんを演じる岡部の反応はどうだったのか。

「『俺は孤独じゃなくなった』と言って喜んでいました。自分の演じる人物が結婚していたことを喜び、ものすごく照れていました」

　楠見の反応はどうだったのだろう。

「びっくりしていました。『なんでー』と笑いながら驚いていました。笑って楽しく演じていただいたと思います。『今まで結婚を予想できそうなこともなかったのに』と言っていました」