飲み物、おでん、ケーキにすし……独自の自動販売機文化が発達する日本だが、シンガポールにはさらにびっくりな“自販機”がある。Xユーザーの911_991_1.TOKYO（@911_991_1TOKYO）さんが投稿したのは“車の自販機”。12月初旬に訪れると、そこには高級車60台が販売されている15階建てのビルが……。実際、中はどんな様子だったのか、感想を聞いた。

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「自販機で車を売ってる店を見学に（笑）15階建で60台が飾られる有名なビル　お兄さん親切に説明してくれ深謝　で車は2分位で降りて来る」

　3日、911_991_1.TOKYOさんは複数の写真を添えて報告。縦に長いガラス張りのビルには車がずらりと展示され、まさに巨大な自販機のたたずまいを見せていた。

　続く投稿では、車を見学した様子もつづった。

「降りて来るところ撮らせてくれた　こんなの間近で見せられると～アストンマーチン欲しくなる（笑）」

　子どもの頃、ミニカーを走らせたおもちゃをほうふつさせる。遊び心満点の仕掛けだ。

　2017年に設立されたこのビルは車好きには有名で、シンガポール郊外に立地している。911_991_1.TOKYOさんは、「15階建てで各階4台ずつ格納されている自動車販売店です」と、説明した。

　ビルの最上部にはABM（アウトバーン・モーターズ）の看板があり、公式サイトには“夜景”も掲載。日中とは異なり、ライトアップされた美しい姿を確認できる。

「本来は予約して商談するべき場所でしょうが、幸いなことに今回は外観を見たいと思い訪れたところ、良い縁に恵まれ中を見学、ご説明いただくことができました」

　現在ポルシェ911のGT3を2台（992型GT3と991型GT3）、メルセデス・ベンツ1台の計3台を所有する自動車愛好家の911_991_1.TOKYOさん。

「元々、各国に行った際に各地のポルシェセンター周りをしておりました。今回も別途ポルシェのショールームも参りましたが、以前外観を通りすがりに見たことがあり、また他の方もXにポストされたのも拝見しておりまして今回は、実際にそばにて見たいと思いうかがった次第です」

　前回は夜だったため、「中々のインパクトがありました」と、驚嘆した。今回は「昼時にうかがいましたので地味な印象でありました。（以前見た際はウェブ画像のイメージ通りでしたので）」と、やや感動は薄かったものの、初めて入るビルの内部を楽しんだ。

　実際に、販売されている車は高級スポーツカーや貴重車がずらり。「ポルシェ、フェラーリ、AMG、メルセデス・ベンツ、アストンマーチン等々の高級車に、クラシックカーも多数ございました」と、圧巻だった。

　販売システムは車種のリストから見たい車を指名すると、上から車が降りてきて見学できる仕組みだ。

「見たい車、商談したい車がビル内を約2分ほどで降りてきます。私がこのシステムで拝見したのは、Xにもポストしましたアストンマーチンとクラシックカーになります」

　自動車好きのロマンが詰まった斬新なデザインは、車に興味があってもなくても目を奪われる。

「シンガポールは生活水準も高く、土地が狭いのでとても有効な販売手法と思いました」と、911_991_1.TOKYOさんは結んだ。