「ジャニーズの歌、ダンス、演技は日本の宝」STARTO社長の福田淳氏、構想は「最先端技術の方面も」
SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)は8日、公式ホームページでタレントのマネジメントなどを行う新会社・STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンタテイメント)の発足を発表した。新会社のCEOには福田淳氏が就任。同氏がコメントと経営陣のプロフィールが公表された。当初は東山紀之が社長を務めるSMILE-UP.の役員が、新会社の経営陣も兼ねる方向だったが、福田氏の就任に伴ってそれを変更。財務責任者(CFO)は自身が経営する別会社の懐刀が務めることになった。
経営陣のプロフィール公表 CFOは経営する別会社の懐刀
SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)は8日、公式ホームページでタレントのマネジメントなどを行う新会社・STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンタテイメント)の発足を発表した。新会社のCEOには福田淳氏が就任。同氏がコメントと経営陣のプロフィールが公表された。当初は東山紀之が社長を務めるSMILE-UP.の役員が、新会社の経営陣も兼ねる方向だったが、福田氏の就任に伴ってそれを変更。財務責任者(CFO)は自身が経営する別会社の懐刀が務めることになった。
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福田氏は株式会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメント バイスプレジデント、株式会社ソニー・デジタルエンタテインメント代表取締役社を歴任し、エンターテイメント業界での経営者歴は20年を超える。国内外で企業を経営する中、任されてきた全ての企業で黒字化を達成。出版事業、タレントエージェント、ロサンゼルスでのアートギャラリー運営、カリフォルニア全域と沖縄でのリゾート施設展開、無農薬農場開発、スタートアップ投資など、多岐にわたる事業を展開している。
以下、公式ホームページに掲載された福田氏のコメント全文。
このたび新しく誕生する「株式会社STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテイメント)」のCEOに就任する福田です。社名の意味は「STAR(スター)+と(未来へ向かう)」。タレントたちと、これから出てくる後輩たち、それぞれの個性や目標に寄り添い、伴走する。そして、ここから新たな伝説をスタートする。そんな思いを込めています。スタートエンターテイメントは、それぞれのタレントの希望に応じて、エージェント契約を行うこともあれば、他の事務所と同様に、タレントのマネジメントを行うことあります。このエージェント制とマネジメント制のハイブリッドというスタイルは、タレントのキャリアパスの自由度を増やすためのもので、世界のエンタメ業界においても新しいビジネスモデルです。
スタートエンターテイメントの経営陣は、タレントたちを支えるため、経営に専念するチームです。私たち経営陣は、今まで彼らが構築してきた部分を変えようとは全く思っておりません。
そしてファンの皆さんが、一刻も早く安心して、彼らを応援できるような形にしていきたいと思います。今後は、加えて、新しい試みもサポートしていきます。
ジャニーズ事務所のアーティストとして磨いてきた彼らの歌、ダンス、演技。これらの一流コンンテンツは、世界中に大きな影響を与えてきた「日本の宝」です。グローバル展開を考えたいアーティストに対しては、米国・韓国など、海外のエンタメ業界への橋渡しも手掛けていきたいと思います。
また、私は長年IT業界におりましたので、若いアーティストたちが将来を見据えて興味を持っている最先端技術の方面も動かしていく構想です。
今回、新会社を組成するにあたり、テレビ局や経済界など多くの方々から、SMILE-UP.からの経営分離を求める声がありました。ですから経営陣は、井ノ原さん以外、SMILE-UP.とは、これまで関係がない面々で、それぞれが経営や法律や財務のプロフェッショナルです。今後とも、どうぞ宜しくお願いします。
2023年12月8日 株式会社STARTO「ENTERTAINMENT代表取締役CEO 福田淳
□CEO 福田淳(ふくだ・あつし)
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント バイスプレジデント、ソニー・デジタルエンタテインメント代表取締役社長を歴任し、エンターテイメント業界での経営者歴は20年を超える。国内外で企業を経営する中、任されてきた全ての企業で黒字化を達成。出版事業、タレントエージェント、ロサンゼルスでのアートギャラリー運営、カリフォルニア全域と沖縄でのリゾート施設展開、無農薬農場開発、スタートアップ投資など、現在も多岐に渡る事業を展開する。
□COO 井ノ原快彦(いのはら・よしひこ)
1988年に旧ジャニーズ事務所に入所し、95年11月、V6のメンバーとしてデビュー。2010年からNHK情報番組『あさイチ』の初代キャスターを8年間務める。22年、株式会社Annex(旧ジャニーズアイランド)の代表取締役社長に就任。今年10月からSMILE-UP.の代表取締役副社長を兼務。
□CFO 辰喜一宏(たつき・かずひろ)
税理士。監査法人トーマツを経て、2011年、財務コンサルタント会社『TIパートナーズ』を設立。資本政策や資金調達戦略において経営企画を支援。事業会社やそのグループ会社の再編において、資金調達や財務管理だけでなく社内体制の整備からステークホルダーとの折衝まで、豊富な経験と見識を活かし経営に携わる。現在も8社の取締役、監査役に就任。業界は医療、エンタメ及び、ITなど多岐に渡る規模、領域で経営支援にあたっている。福田氏が社長のスピーディでは、ファイナンス責任者を務めている。
□CCO 和田美香(わだ・みか)
弁護士。ヤフー法務部に勤務後、東日本大震災発生直後より故郷である福島・郡山市の弁護士法人けやき法律事務所に所属し、避難所での被災者相談、東京電?に対する賠償請求などに従事。福島県でのDV被害者に対する支援や支援者向けの研修や、子どものための支援として非行少年の付添人活動を多数件担当。その後、千代田平河町法律事務所でDV及び性被害者への支援や、子どもに関係する事件の担当を経て、内閣府子ども・子育て本部参事官(少子化対策担当)付参事官補佐(任期付公務員)として内閣府に勤務。未成年や親世代を取り巻く諸問題に関する見識と経験を生かした業務に携わる。
□社外取締役 佃慎一郎(つくだ・しんいちろう)
アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア株式会社)入社後、美容系総合ポータルサイト@cosme(アットコスメ)を運営する株式会社アイスタイルの創業に携わり、小売部門の責任者として子会社の代表取締役も兼務。アイスタイルの小売・EC事業の立ち上げならびにOMO事業を拡大し、東証マザーズへの上場を実現。その後、ドン・キホーテを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)で、執行役員兼CDOとしてデジタルトランスフォーメーションの戦略推進の責任者を務めた。現在は複数社に経営ボードとして参画するかたわら、ティーを創業。