ファミコン人気はハドソン&ナムコのおかげ? 1984年に発売された人気ゲーム6選

1983年に任天堂から発売されたファミリーコンピュータ(以下、ファミコン)は、カセットを入れ替えるだけで、さまざまなゲームが遊べることで人気を集めた。翌84年には、アーケードやパソコン向けゲームを手がけていたナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)やハドソン(現KONAMI)などのメーカーが参入している。本記事では、84年に発売されたナムコとハドソンのゲームについて振り返ろう。

『ゼビウス』【画像:(C)1982 1984 NAMCO LTD.ALL RIGHTS RESERVED.】
『ゼビウス』【画像:(C)1982 1984 NAMCO LTD.ALL RIGHTS RESERVED.】

ファミコン発売翌年にファンをとりこにした名作たち

 1983年に任天堂から発売されたファミリーコンピュータ(以下、ファミコン)は、カセットを入れ替えるだけで、さまざまなゲームが遊べることで人気を集めた。翌84年には、アーケードやパソコン向けゲームを手がけていたナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)やハドソン(現KONAMI)などのメーカーが参入している。本記事では、84年に発売されたナムコとハドソンのゲームについて振り返ろう。

 ファミコンのゲームで、任天堂以外の初サードパーティーソフトメーカータイトルである『ナッツ&ミルク』(ハドソン)は84年7月28日に発売された。主人公・ミルクを操作して、ライバル・ナッツをかわしながら恋人・ヨーグルのもとを目指すアクションゲームである。キャラクターのかわいらしさだけでなく、ジャンプ台のタイミングのシビアさや敵の動きを予測するなどゲーム性の面白さも併せ持ち、男女問わず人気を集めた。

『ナッツ&ミルク』発売から3日後の7月31日にハドソンは『ロードランナー』も発売している。ランナーと呼ばれるキャラクターを操作し、敵をかわしながら金塊を集めてステージクリアを目指すアクションゲームだ。敵キャラが後のボンバーマンにつながるデザインなのも注目すべきポイントだろう。2018年にはNintendo Switch版『ロードランナー・レガシー』(Tozai Games)が発売され、自分で作ったステージを世界中のプレイヤーとシェアできるようになった。

 一方で、ナムコは1984年9月7日に『ギャラクシアン』を発売した。同作は左右に動く自機ギャラクシップを操り、襲い掛かってくるエイリアンたちと戦うシューティングゲームだ。頭上に並ぶエイリアンよりも、降下攻撃中のエイリアンの方が、撃破時のボーナスが高いというルールもあり、高いゲーム性から今でもハイスコアにチャレンジするプレイヤーが続出している。

 その後、ナムコは同年11月2日に『パックマン』を発売。本作はパックマンを操作して、ゴーストをかわしながら迷路内に配置されたドットを食べつくしてステージのクリアを目指すゲームだ。単純なルールながら高い難易度を誇り、ネット上では「今やっても楽しい」「子どもの頃パターン覚えるほどやり込んだ」など高評価コメントが多く寄せられている。

『パックマン』の発売から6日後、ファミコンソフトで初めて爆発的なヒットを記録した『ゼビウス』もナムコから発売される。自機・ソルバルウを操り、地上と空中から襲い掛かる敵を倒しながらステージクリアを目指す縦スクロールのシューティングゲーム。自機よりも遥かに大きなボス敵の登場は、当時のプレイヤーを驚かせた。

 ナムコのゲームといえば84年11月14日に発売された『マッピー』も欠かせない存在だ。本作は、ネズミの警官・マッピーを操って、泥棒猫のニャームコ、その手下であるミューキーズに捕まらないように、彼らの屋敷の盗品を取り戻すアクションゲーム。ゲームの面白さだけでなくBGMの評価も高く、SNS上では「ポップでキャッチーなBGMが秀逸」「今でも音楽が頭に残っている」と高評価されている。

 今回紹介したハドソン、ナムコは、2023年現在、いずれも会社の合併によって別の会社となっている。会社は変わっても、ファンの間で、その作品は語り継がれており、ファミコン創成期の立役者といっていいだろう。初期の作品を改めて遊んでみると、今でも十分楽しめるのではないだろうか。

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